©産経新聞 国分太一による‟コンプライアンス違反”を受けて、TOKIOが6月25日をもって解散することを発表した。
さて、国分の芸能界復帰はかなり厳しい状況だと思われるが、降板したレギュラー番組はその後どうなるのだろうか? それぞれの番組の‟今後の展開”について、元テレビ局スタッフの筆者が勝手に推測していきたい。
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まず、TOKIOにとってホームといえる『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は放送の継続を発表。とはいえ、城島茂と松岡昌宏の二人でどのように展開していくのか、まったくもって不明瞭ではある。続報に注目したいところだ。
そして、国分個人で出演していた番組のうち、MCを務めていた『世界くらべてみたら』(TBS系)は早々に降板を発表。『男子ごはん』(テレビ東京系)は放送休止を続け、『TOKIOテラス』(MBS)は番組に関して引き続き検討していくとしている。『国分太一のTHE CRAFTSMEN』(BS10)は放送中止、ラジオ番組『国分太一 Radio Box』(JFN系)は番組終了が発表された。
グループ解散で『TOKIOテラス』は継続が難しいとしても、『世界くらべてみたら』と『男子ごはん』は、番組名に「TOKIO」も「国分太一」も含まれていないことで、出演者を変更させ、放送は続けるのかもしれない。
◆『男子ごはん』は栗原心平氏が残れば…
国分が長く担当した『男子ごはん』は、2008年から放送されている料理バラエティ番組。もともとは『太一×ケンタロウ 男子ごはん』だったが、2012年に共演者のケンタロウがバイク事故で降板。以降は栗原心平氏がレギュラー出演し、『男子ごはん』へとリニューアル。テレビ東京の人気番組として放送を続けていた。
同番組は、栗原氏が料理を作りゲストをおもてなしする構成だ。国分はゲストとのトークを盛り上げ、ほのぼのとした雰囲気を楽しむ番組だった。ということは、栗原氏が残れば、国分のポジションを変えて継続は可能だろう。まず、代役をキャスティングするなら、ガラリと雰囲気を変えられる人材が良い。おすすめしたいのが俳優の町田啓太だ。劇団EXILEのメンバーである町田は、ここ最近テレビ東京系で放送した『失踪人捜索班 消えた真実』で主演を務めたばかり。さらに、料理好きなことで知られており、2025年5月にはマルホン胡麻油の新ブランドアンバサダーに就任している。CMの兼ね合いが心配ではあるが、国分のイメージを払拭するには最適な人材だろう。
また、料理好き俳優の千葉雄大も捨てがたい。千葉は‟料理男子”であり、自身のインスタグラムではたびたびおいしそうな手料理を披露している。過去には、『バイキング』(フジテレビ系)のレギュラーを務めたこともありトーク力にも期待できるので、しっかりと番組を盛り上げてくれそうだ。
◆『世界くらべてみたら』、うってつけの代役が
続いて『世界くらべてみたら』だが、国分とともにMCを女優の上白石萌音が担当している。上白石だけで続けると思えないので、代役は早々に発表されるだろう。緊急事態ということもあり、当面はTBSの男性アナウンサーが出演することが予想される。とはいえ、視聴率を考えればタレントを使ったほうが良いのは明白。まず、上白石は継続するわけで、相性がいいのは同じ雰囲気を持っている好感度の高い俳優が良いだろう。候補としては、バラエティやトーク番組で司会を務めたことがあり、スキャンダルがない松下洸平、山崎育三郎、谷原章介あたりになりそうだ。特に、谷原はうってつけの代役になるだろう。
谷原は英語が堪能なことで知られ、番組のテーマにピッタリ。しかも。TBS系で放送する『王様のブランチ』の2代目総合司会として長く活躍した実績もあり、同局のピンチを救うにはうってつけの人材だ。
芸人ならばTBS系の番組に多数出演していて、スキャンダルもない極楽とんぼの加藤浩次もありえるのではないか。司会進行能力が高く、今回の状況もうまくまとめ上げてくれそうだ
◆山口達也MC『幸せ!ボンビーガール』は継続
過去に、同じくTOKIOのメンバーだった山口達也が不祥事を起こした際、MCを務めていた『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)は継続した歴史がある。そう考えれば、『男子ごはん』、『世界くらべてみたら』も、国分の代役で放送を続ける可能性は十分にあるだろう。
『ザ!鉄腕!DASH!!』に関しては、若手出演者に大きなチャンスが到来しそうだ。同番組には、STARTO ENTERTAINMENTの若手が多く出演しているが、Aぇ!groupの草間リチャード敬太と、SixTONESの森本慎太郎が存在感を発揮している。この2人は、国分がいなくなったことで出演回数が増えそうで、さまざまな企画に参加することが予想される。現在も人気が高い番組なだけに、2人にとってはさらにブレイクするキッカケになるかもしれない。
好感度が高いタレントとして、さまざまな番組で活躍していた国分だが、抜けた穴を埋めるのは誰になるのか? 各番組の今後の発表がきになってしかたがない。
<TEXT/ゆるま小林>
【ゆるま小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆