「記録的な高温」に「異例の早さの梅雨明け」 この先は厳しい暑さと水不足に注意

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2025年06月27日 18:12  日本気象協会

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日本気象協会

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今年2025年は、全国的に6月中旬から気温のかなり高い日が多く、記録的高温となっている所もあります。今日27日、西日本では異例の早さで梅雨明けが発表され、関東甲信を含む東海から東北も平年より早く、7月上旬には梅雨明けとなる見通しです。今後は長く続く厳しい暑さと水不足に注意が必要です。

全国的に6月中旬から高温傾向 今日27日も厳しい暑さ

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日本付近は暖かい空気に覆われやすい状況が続いたため、北日本や東日本、西日本、奄美地方では、梅雨の時季にもかかわらず6月中旬から気温のかなり高い日が多くなりました。昨日26日までの20日間の平均気温は、ほとんどの所で平年差が+2.0℃以上で、記録的な高温となっている所もあります。

今日27日も、神門(宮崎)で35.1℃、甲府と御荘(愛媛)で35.0℃の最高気温を観測し猛暑日となったほか、東京都心で最高気温32.2℃を観測するなど、全国的に厳しい暑さとなりました。

西日本は異例の早さで梅雨明け 東海〜東北も平年より早い予想

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今日27日は、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部で平年よりも約3週間も早く、異例の早さでの梅雨明け※が発表されました。日本気象協会では、関東甲信を含む東海から東北でも、平年よりかなり早く、7月上旬には梅雨明けすると予想しています。梅雨が明けると晴れて夏本番の暑さとなる日が増えるため、今年2025年の夏は、全国的に厳しい暑さの期間が長くなりそうです。また、例年だと梅雨最盛期となるはずの7月に雨があまり降らなくなるため、夏全体の降水量が平年よりも少なくなる可能性があります。

※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。

この先は厳しい暑さと水不足に注意

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昨日26日、気象庁から発表された1か月予報によると、向こう1か月は暖かい空気が流れ込みやすく、全国的に気温が平年よりも高くなる見込みです。また、太平洋高気圧に覆われやすいため、降水量は北日本と東日本の太平洋側で平年並みか平年より少ない予想で、東日本の日本海側と西日本でも平年より少なくなる見込みです。この先は、厳しい暑さが長引き、水不足となる心配があります。農作物や家畜の管理、熱中症対策などの健康管理に注意が必要です。

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