予選4番手から見事なオーバーカット戦略を決めて優勝を飾ったDeloitte TOM'S GR Supra。アウトラップで見事に8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTからトップを奪った 6月28日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2025スーパーGT第3戦『SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025』の決勝が行われ、GT500クラスは笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組の37号車Deloitte TOM’S GR Supraが4番手から逆転優勝を飾った。
24号車リアライズZを除く14台はセーフティカー先導での走行を続け、2周のフォーメーションラップ完了後にシグナルグリーンでレースがスタート。各車とも回り込む1〜2コーナーをクリアしていくが、中団で1号車au TOM’S GR Supraに39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraが追突するようなかたちで接触、1号車auはスピンしてGT500の最後尾まで順位を落とす。39号車にはその後、ドライブスルーペナルティが科された。
上位勢はポールポジションスタートの19号車WedsSport ADVAN GR Supraを駆る国本雄資がトップを守る。2番手は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの松下信治、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTの大草りきが続いて周回を重ねる。
3番手の64号車Moduloの後方には笹原右京がドライブする37号車Deloitte TOM’S GR Supraが接近。笹原は6周目の4コーナーで大草のインに入ってオーバーテイクを決め、37号車Deloitteが3番手に浮上する。
38号車KeePerの大湯と1号車auの山下による争いは残り10周を切っても続く。最終盤まで続いたバトルは1号車auの山下に軍配が上がっ。また、その前方では19号車WedsSport、17号車Astemo、100号車STANLEYによる4番手争いが繰り広げられ、100号車STANLEYの牧野が2台を攻略して4番手に浮上。さらに牧野は、3番手の12号車TRS IMPUL with SDG Zの背後に迫りオーバーテイクを決める活躍をみせた。