蓮佛美沙子(34)、溝端淳平(36)が29日、ダブル主演を務めるテレビ東京系連続ドラマ「私があなたといる理由〜グアムを訪れた3組の男女の1週間〜」(7月1日スタート、火曜深夜0時半)記者会見を都内で行い、見どころを語った。
米グアムを訪れた3世代の男女が自分を見つめ直すヒューマンドラマ。全編グアムロケで収録され、溝端は「お芝居だけに向かい合える非常にぜいたくな環境下でやれた渾身(こんしん)の作品」と自信をみせた。
蓮佛は「人とわかり合うことの難しさやゆらぎなど、繊細なものを丁寧に描いた作品。リアルな会話劇がベースになっていて、ドラマというより、リアリティーショーというか、ドキュメンタリーのような生々しいお芝居がしたいと思った」。また「松本拓監督が並々ならぬ思いでこの作品に臨まれていた。『おれは120点じゃないとOKを出さない』とおっしゃっていて、私も120点を出したいので、それに応える集中力が難しかった」。
溝端も「気持ち悪い間や違和感などの繊細なお芝居を求められ、生々しさを追求するほど役柄に引っ張られて、本当につらいシーンが多かった。ずっとこれでいいのかと自信がないまま、トンネルの抜け道が見えないまま」とし、「素晴らしい共演者とスタッフとグアムに皆さんに助けていただいて、生涯でも忘れることができない作品になった」。
思い出の旅行に関するトークテーマでは、2014年に蜷川幸雄氏演出の舞台「ムサシ」の韓国公演を挙げた。「お隣の国ですごい親しみのある韓国だったんですけど、なぜ日本の英雄の話を韓国でやるんだ、ニナガワならシェークスピアをやれ、みたいな反日感情が強い方々からのクレームみたいなものがたくさん来て、公演をやるかやらないかということになったんですけど」。
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蜷川氏から「宮本武蔵と佐々木小次郎がいがみ合って恨んでいたけど、恨みの連鎖を断ち切って平和に生きようよというのがテーマ。だからこそ韓国で日本人の僕たちがやるべきだ」と言われたという。「初日が始まって、普通の舞台では味わわないような緊張感の中、見に来てくれた若い人が最後に『日本と韓国もこうあるべきですね』と言ってくれた。異国の地で、演劇の力を感じられたのは、僕の中ではいちばんのカルチャーショック。すごくいい経験をさせていただいた」と話した。
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