上田竜也(41)が1日、都内で、自身初の小説「この声が届くまで」(KADOKAWA刊)の出版記念トークイベントを行った。
日の目を浴びない3人組バンドが、メンバーの脱退や困難を乗り越え、絆を深めながら武道館を目指す青春物語。構想から約10年を要し「長いようで早いってこのことかと。書き終えたのが去年の6月くらい。まだまだだなと思ってたらあっという間に発売された」と振り返った。
既に映像化の企画も数件寄せられているという。「素直にめちゃくちゃうれしいですけど、実写化で見たいなと思ってくれる人が増えてくれたら。まだ早すぎるんで。そこは冷静に見極めたい」と話した。感想は「めちゃくちゃ気になる」と言い「Amazonのレビューは見ました」と話した。
出版について、先輩や後輩には告知していなかったが「B&ZAI(バンザイ)の菅田琳寧から、ちょうど今日届きましたって連絡がきましたよ。あと中丸くんが自分のお金で買ってくれたらしいですけど、読んでくれたかは定かではありません」と明かした。
執筆のきっかけも赤裸々に振り返った。「ちょうど(KAT−TUNから)田口が抜ける時ですよ。充電期間に入る時に、グループにどう貢献できるかのかなと考えて。主題歌だったりをグループに持ってこれるのが一番いいのかなと思って。『ドラマ出させてくれ』とかよりも、自分で考えて作って出た方が早いなと思って。物語を書いて、実写化か何か持ってこれたらいいなと思って書き始めた」と話した。
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小説完成間近に、25年間活動したKAT−TUNの解散が決まった。「(本の中で)『zion(シオン)』というバンドを武道館に立たせてあげたのが、自分の中での救いにはなりましたね。惜しくも発売のちょっと前に僕ら、解散しちゃったんで。僕もその時、気分は落ちたんで。書くことによってちょっと成就されたというか。そんな感じですね」と明かした。
小説家上田と漫画家中丸のコラボが見たいというファンからの要望には「いや、しないでしょ。おれが作り出した世界観と中丸くんが作り出した世界観は絶対、真反対なんですよ。だから多分、大げんかして殺し合いになると思います」と笑った。ただ中丸が本書を購入したことから「もし、こういうのがニュースになったらそういう(感想の)連絡がくるでしょう。(連絡は)ほしいですよね」と話した。
今後の活動については「音楽が自分の中で主軸にある」と言い、「いやあ、やっぱり仲間が欲しいですね。そこに対して何かアプローチしていきたいなというのはずっと考えてます。やっぱり仲間と音楽やりたいですよ。それはめちゃくちゃあるから」と話した。
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