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柔道全日本男子前監督で00年シドニー五輪100キロ級王者の井上康生氏(47)が、新日本プロレスに入団した21年東京五輪男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(29)に「心から応援している」とエールを送った。
2日、神奈川・平塚市の母校東海大湘南キャンパスで行われた人工環境制御室「H3−Lab.」オープニングセレモニーに出席し、取材に応じた。
プロレスへの転向は、パリ五輪後に報告を受けたと明かし「若干の驚きはあった」と振り返った。一方で「彼はいろいろなことをチャレンジングにやる子。『おおー!』みたいな感じにはならなかった」と大きな驚きはなかったと告白した。
日本で初となる五輪金メダリストのプロレス転向だが「それぞれに生きる道はいろいろある。スポーツ、柔道から学んだことを、どう次のステージや社会に生かしていくか。挑戦する新たなステージで大活躍して、夢や希望を与えて、自分自身の人生の豊かさを広げていきながらチャレンジしてもらいたい」とメッセージを送った。
6月から本格的な練習を開始しており、本人からは「すごく難しいです。全然違う世界です」と報告を受けたという。ただ「彼は柔道も人生も、いろんな壁と戦いながら乗り越えて、あの地位を築いた。素晴らしいプロレスラーになって、皆さんにいろいろなものを与えてくれる存在になるんじゃないか。楽しみにしている」と思いを明かした。
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来年1月4日に東京ドーム大会でのデビューが予定されている。直接会って「先生来てください」とオファーを受けたと明かし「チャンスがあれば応援したい」と歓迎した。
ウルフは、6月8日に現役最終戦となる全日本実業団体対抗大会に出場し個人で3戦全勝。23日に入団会見を行い、転向の経緯を説明。井上氏に事前に報告した際に「いいんじゃないか」と言葉を送られたと明かしていた。
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