履いたらもう靴には戻れない!「猛暑でもガツガツ歩けるスニーカーサンダル」4選

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2025年07月02日 16:10  日刊SPA!

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日刊SPA!

こんにちは、シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)です。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
完全に真夏です。スニーカーですら、蒸れを感じてうんざりすることが多々あります。ということで、スニーカーサンダルの出番です。はじめて聞く方も多いかもしれませんが、アウトドアブランドから始まり、ここ数年で日本でも急成長しているカテゴリーです。

サンダルではなかなか長距離は歩けません。満員電車でつまさきが踏まれることを考えると、やはり靴を選びたくなるもの。しかし、スニーカーサンダルであれば長距離を歩くことも、車を安全に運転することも可能。ものによっては踏まれても大丈夫。日本の酷暑とは切り離せない存在になりました。おすすめを4足ご紹介します。

◆はじめての一足に最適。コロンビア発・全天候型サンダル

まずは、コロンビア「スライブリバイブシャンダル」、1万3970円。コロンビアは、ガチンコのアウトドアブランドです。この形を見れば「スニーカーサンダル」が何を目指しているかが一目瞭然。サンダルでありながら、長距離を歩いても疲れません。

トウもガードされていて、岩にぶつけようが満員電車で人に踏まれようが平気です。速乾性もあるので、川を渡っても海で遊んでも、都会ならゲリラ豪雨に打たれても、水でざざっと洗って外へ出しておけば一晩で乾きます。長距離を歩けるように甲も一瞬でアジャストできるコードがついていたりと、至れり尽くせり。はじめてスニーカーサンダルを買う方にはおすすめ。今年は爆発的に売れ行きがよく、すでに品薄状態ですのでお早めに。

◆ドクター中松より現実的。歩ける×涼しい夏の最強スニサン

次に、ミズノ「ウェーブプロフェシーストラップ」。2万900円。とにかく売れまくっているこのモデル。ドクター中松のジャンピングシューズを連想させますが、そこまで高くは飛べません。しかし、歩く、走るには十分すぎるスペック。

「ミズノウェーブ」と呼ばれるトタン屋根から着想したミズノの衝撃吸収&反発素材を最大限に生かしつつ、足周りはサンダルそのもの。1グラムでも軽くするための陸上の短距離スパイクのアイデアを生かした、スポーツブランドならではの発想です。意外にもビジネススタイルにもはまるので、スラックスでの出張でもまったく違和感がありません。裸足でもソックスに合わせてもキレイにまとまり、蒸れはゼロ。裸足で汗が気になっても中性洗剤で洗えるので、衛生的です。履き口がソックス状になっていて、フィット感も抜群です。

◆立ち仕事に効く!重心を正す日本発スニーカーサンダル

その三は、リグフットウェア「 moja(モージャ)」、1万7050円。昨今流行りのリカバリーサンダルとスニーカーサンダルの融合モデル。リグは日本発の本格リカバリーサンダルメーカーで、実力が徐々に知れ渡ってきました。ガシガシ歩きつつも、腰痛やヘルニア持ちの日常使いにも推奨するなど、相当攻めたつくりになっています。

リカバリーサンダルは本来足の裏をポンピングすることで血流を良くし、疲労物質を流すつくりになっていますが、このモデルは加えて姿勢改善もしっかり考えられていて、足を通すと自然に重心がカカトに落ちます。前傾姿勢がクセになってる方や腰、ヒザをかばっている方はつまさきに過度に重心がかかってしまいますが、リグならなにも意識しなくても靴が勝手に正しい重心位置に誘導してくれます。立ち仕事の方には特におすすめ。

◆「こういうのでいいんだよ」の完成形。5000円で叶う快適シューズ

そして最後に、セダークレスト「スパットシューズ・スニーカーサンダルタイプ」、5390円。今シーズンの個人的なMVPがこちら。

「東京靴流通センター」などに置かれているセダークレストのハンズフリーシューズ。こういうのでいいんですよ! 蒸れない、手がふさがっていてもさっと履ける、なのにきちんと歩ける。5390円はちょっと正気の沙汰ではありません。

もちろん一流メーカーほどの機能はありませんが、ウォーキングや旅行程度なら余裕。甲もしっかりアジャストが可能で、インソールも着脱可能・洗濯機で簡単に洗えて清潔。ハンズフリーというのがキモで、カカトを踏みつぶすことなく「するっ」と足が入ります。それだけカカトの芯も強く、足が靴の中で遊びません。余計なロゴもマークも見えるところには入っておらず(インソールと靴の裏にだけロゴ入り)、ぱっと見ではこれが5000円ちょっとには見えないところも嬉しい。

「靴のチヨダ」グループの店に行けば、必ず置いてあります。じつは7月現在だとスニーカーサンダルはのきなみ売り切れ、ということも多いのですが、このモデルはいつでも手に入ります。

ここまで散々褒めたスニーカーサンダルですが、欠点がひとつだけあります。それが、一度履くと普通のスニーカーには戻れなくなること。スニーカーサンダルを知ってしまうと、冬になるまでどんな靴も蒸れやすく感じてしまいます。ただのアイデア商品ではなく、必然的に誕生したスタイルなので、今後のスニーカーの主流になっていくと思われます。暑さはもうガマンせず、涼しい足元で酷暑を乗り切りましょう。

【シューフィッター佐藤靖青】
イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』

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