北九州記念2025に出走予定のロードフォアエース(24年9月撮影、ユーザー提供:ごっちさん) 「西のトップトレーナー」友道康夫調教師が、北九州記念(3歳上・GIII・芝1200m)のロードフォアエース(牡4)でスプリント重賞初制覇を狙う。
友道調教師は63年8月11日、兵庫県生まれの61歳。浅見国一厩舎、松田国英厩舎の調教助手を経て、02年に開業した。JRA通算5315戦782勝。JRAの重賞は76勝。同じくGIは日本ダービーを16年のマカヒキ、18年のワグネリアン、22年のドウデュースで3勝するなど、池江泰寿調教師と並んで現役トップタイの23勝。海外でも17年の首G1・ドバイターフをヴィブロス、19年の香G1・香港マイルをアドマイヤマーズで制しており、誰もが認める西のトップトレーナーだ。
北九州記念にはロードフォアエースで挑む。通算成績は13戦4勝、2着8回。芝に限ると8戦2勝、2着6回の連対率100%という堅実派だ。オープン昇級後は北九州短距離S、米子城S、春雷Sと3戦連続で2着だが、先行力があって崩れるイメージは皆無。今回は最低でも2着で賞金加算、できれば勝利をつかみ取り、秋のGIに弾みをつけたい一戦となる。
意外に思われるかもしれないが、友道調教師は短距離重賞に縁がない。これまでJRAの1400m以下の重賞には延べ21頭を送り込み、12年の京王杯スプリングCのレオプライム、18年のフィリーズレビューのアンコールプリュの2着が最高。1200mに限ると同じく5頭で、17年の函館2歳Sのデルマキセキの4着がキャリアハイとなっている。ここで遂にスプリント重賞初制覇となるか。そういった視点でも要注目の一戦となる。