今週末の小倉は“アジア色” タイやインドなどレース名になっている各国の競馬事情を深堀り

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2025年07月02日 18:00  netkeiba

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小倉競馬場(c)netkeiba
 今週末土曜日、小倉の番組表を見るとアジア圏の競馬にちなんだ名前がズラり。JRAによれば同日の小倉競馬は「アジアデー」と銘打ち、交換競走を実施するという。

 9Rにロイヤルバンコクスポーツクラブ賞(3歳上1勝クラス・芝2000m)、10Rにターフオーソリティーオブインディア賞(3歳上2勝クラス・ダ1700m)。11RにマレーシアC(3歳上3勝クラス・芝1800m)、12RにフィリピンT(3歳上2勝クラス・芝1200m)がそれぞれ行われる。以下ではレース名になっている各国の競馬事情を紹介したい。

 ロイヤル・バンコク・スポーツクラブは、1901年に創設されたタイの競馬統括機関。同団体は競馬のほかにも多数のスポーツ統括を担っており、ロイヤル・バンコク・スポーツクラブ競馬場の内馬場にはゴルフ場がある。日本でも90年代後半まで阪神競馬場内にゴルフコースが存在したが、タイではまだ現役のようだ。

 ターフ・オーソリティーズ・オブ・インディアはインドの競馬統括機関である。今年もルメール騎手がインドダービーに騎乗したことで話題になったが、日本との関わりは古くから。第1回のジャパンCには同国のオウンオピニオンが出走。また、14年、15年のマイルCSで2着になったフィエロなどが種牡馬として輸出されている。

 マレーシアでは19世紀後半、シンガポールと一体で競馬が行われるようになった。今年5月には同国最古の競馬クラブであったペナンターフクラブが161年の歴史に幕を閉じたが、現在もペラ、セランゴールと2つの競馬クラブが残っている。12年と13年には田辺裕信騎手、14年には和田竜二騎手が騎手招待競走に騎乗したこともある。

 フィリピンでの競馬は1867年、マニラ・ジョッキークラブの設立とともに始まった。現在は2013年に設立されたメトロマニラターフクラブが開催している。24年5月には新たな競馬場が近くオープンするとRacing Postなどで報じられた。同じアジア圏のマカオ、シンガポールで競馬が廃止された中、明るいニュースといえそうだ。

 交換競走などをきっかけに今後もアジア、そして世界の競馬が盛り上がっていくことを期待しよう。

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