<DeNA4−3中日>◇2日◇横浜
DeNAが2年目の井上絢登外野手(25)のプロ初本塁打となる逆転満塁本塁打の4点を守り切り、6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。2連勝は6月6日以来約1カ月ぶりとなった。
いきなり先制を許す展開だった。先発の石田裕太郎投手(23)が中日上林に先頭打者本塁打を被弾。しかし続く岡林のファウルゾーンへの飛球に、今季初出場初スタメンの左翼・井上が好捕。守備からリズムをつかんだ。
その裏の1回、2死から宮崎がボテボテの三ゴロを放つ。チェンジかに思われたが、三塁・佐藤が照明とかぶって左前打に。牧が中前打、松尾が四球でつないで満塁とすると、この日昇格即スタメンの井上が今季初打席へ。
中日高橋宏の3球目、低めスプリットをすくい上げ、右中間席への逆転の満塁本塁打を放った。昨季は8安打を放っていたが、本塁打は2年目でプロ初。豪快な一打にベンチも大盛り上がりとなった。プロ初本塁打がグランドスラムは球団では19年の楠本以来日本人では4人目となった。
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井上は「先輩方がつないでくれたチャンスだったので、思い切ってスイングしました!本当にグッドなスイングができたと思います!」と興奮気味に振り返った。
打撃力に定評のある2年目の井上は、今季ここまでイースタン・リーグ58試合に出場して打率2割6分6厘、8本塁打、OPS・749の好成績をマーク。特に6月は打率3割8厘、4本塁打と状態を上げていた。前日1日の同リーグ西武戦でも2安打を放っていた。
1軍の打線は前日1日の中日戦で32イニングぶり得点を挙げるも、内野安打の3得点止まり。得点力不足は深刻で、三浦大輔監督(51)も同戦後、勝利を喜びつつも「追加点が出ないところが今、苦しんでるところ」と課題を口にしていたが、若武者が一振りで大仕事をやってのけた。
先発の石田裕は4回1死、ボスラーに右翼席上段まで運ばれるソロを浴び、7回途中4安打3失点8奪三振で降板。7回無死二塁で後を受けた伊勢は1点を失うも、1点差のままつないだ。8回はウィック、9回は入江が締めた。
2回以降、打線は追加点を奪えず、逆にじりじりと詰め寄られる展開が続いたが、リリーフ陣が1点を守り抜いて2連勝。6月27日以来、5日ぶりに借金を完済し、勝率5割に戻した。
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