春ドラマ“助演俳優”ベスト3!『めおと日和』のプレイボーイも良かったけど、不倫相手の妊娠で『家族になろうよ』を熱唱のイケメンがNo.1!

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2025年07月03日 16:10  女子SPA!

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画像:『波うららかに、めおと日和』公式HPより
夏の始まりとともに終焉を迎えた2025年春クールドラマ。今クールも全ドラマをチェックしたアラフォー筆者が、助演ながら作品を大いに盛り上げた俳優3人をご紹介します。
※物語の核心に触れるネタバレを含みます。

◆望月歩『恋は闇』

まず、若手俳優の中でもひと際光る演技を見せてくれたのが『恋は闇』(日本テレビ系)に出演した望月歩です。

本作は志尊淳×岸井ゆきのダブル主演で、二人の恋愛を絡めながら都内で起こる凄惨な連続殺人事件の謎に迫るサスペンス。望月は明るいフードデリバリー配達員・夏八木唯月を演じました。

◆「優しさの裏に潜む狂気」――望月の狂演が話題に

「真犯人が誰か」とSNSなどでも考察が盛り上がりましたが、望月演じる夏八木が真犯人だったのです。あまりの人懐っこさに当初より犯人説が浮上していましたが、なかなか確信を持てませんでした。

特に、殺された(実際は自分が殺した)刑事・大和田(猫背椿)の葬儀で見せた優しく美しい涙に騙されたのは、筆者だけではないはずです。そんなコミュ力の高さと人懐っこさに、“狂気”が潜んでいたという真相が暴かれていく最終回の様は、まさに怪演でした!「殺人が快感」だというサイコパスな幼稚さを、軽やかに表現していました。

Huluオリジナルストーリー第2話では夏八木の裁判の様子が描かれており、望月の演技をより堪能することができます。望月はこれまでも、引きこもりや彼女を妊娠させてしまう中学生、自殺した友人の復讐を企てる高校生など、数多くの難役を担ってきました。そのどれもが自然ながらも印象的。これからの活躍がますます楽しみです。

◆小関裕太『波うららかに、めおと日和』/『いつか、ヒーロー』

さまざまな顔で楽しませてくれたのは小関裕太。

『いつか、ヒーロー』(テレビ朝日系)では、テレビ局の政治部で上司(板谷由夏)に振り回される部下役。『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)では、帝国海軍で主人公(芳根京子)の夫・瀧昌(本田響矢)の良き同僚・深見を演じました。

◆「豹変する癒し系」小関の怪演に戦慄!

演技の緩急が実に巧妙だったのは『いつか、ヒーロー』。終始後輩キャラで癒し的ポジションだったところから、第6話で突如豹変しました。実はドリーム社の手先であり、ドリーム社の闇を暴こうとした上司を裏切ります。不敵な笑みで壁ドンした不気味さときたら!

『波うららかに、めおと日和』の好青年ぶりからのギャップも凄まじかったです。『波うららか〜』の深見は真面目で堅物な瀧昌とは真逆のタイプで、飄々として女性の扱いも柔らかなプレイボーイの設定。

しかし、芙美子(山本舞香)と出会ってから少しずつ変化が見られました。基本的に心の内を見せない深見が、芙美子のことで感情を覗かせる瞬間はまさにギャップ萌え!きゅんきゅんきます。

クズ男やストーカー、善人の当て馬役など幅広い役どころを担い、多くのドラマ・映画に華を添えてきた小関。6月21日から放送が開始された『ひとりでしにたい』(NHK総合ほか)にも主演・綾瀬はるかの弟役で出演しており、彼の躍進は止まりそうにありません。

◆高橋光臣『夫よ、死んでくれないか』/『あなたを奪ったその日から』

そして春クール助演でもひと際異彩を放っていたのは高橋光臣ではないでしょうか。

『あなたを奪ったその日から』(カンテレ系)では、主人公(北川景子)とともに食品事故で子どもを失った悲劇の夫を、安達祐実・相武紗季・磯山さやかがトリプル主演した『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系)では、相武紗季演じる璃子を束縛する夫・弘毅を演じました。

◆GPSに下着並べ…“束縛夫”高橋が話題沸騰

『あなたを奪った〜』では、娘を失った哀しみと、妻に寄り添えなかった葛藤を抱える夫をリアルに表現。そして何といっても大きな話題を集めたのが『夫よ、〜』における、妻を愛しすぎるが故の奇行の数々です。

GPS管理やメールチェックは当たり前のことで、不安になって暴れて頭を打ちつけたかと思えば、璃子の下着を床に並べたり、クローゼットで待ち伏せしたり——クセが強いというか、完全にヤバい人。

でもなぜか憎めないのです。不倫相手の子を身籠った際には、自分の子ではないのに『家族になろうよ』を熱唱!思わず吹き出して笑ってしまいました。どこまでも璃子を愛している一途さや、高橋自身が持つ愛嬌が醸し出されるからこそ、彼を憎めないのではないでしょうか。

高橋といえば日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』での熱血キャプテンをはじめ、真面目な好青年といった印象が強いですが、今回の強烈な束縛夫で新しい一面を見せてくれました。こんな高橋の狂気的なダメ男、ちょっとクセになりそうです。

地上波はもちろん、配信系ドラマも良作が続々と制作されています。主演だけでなく、脇で作品を支える名優たちの活躍も見逃せません!

<文/鈴木まこと>

【鈴木まこと】
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201

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