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参院選で政治団体「NHK党」候補のポスターに事実と異なることを記載され名誉を傷つけられたとして、立憲民主党現職の石垣のり子氏(50)は3日、候補を名誉毀損(きそん)容疑で宮城県警に告訴した。5月に施行された改正公職選挙法は、ポスターに他人や他の政党の名誉を傷つけるなど品位を損なう内容を記載することを禁止している。
告訴状によると、3日公示の参院選宮城選挙区(改選数1)に立候補したNHK党新人の前田太一氏(39)は、石垣氏と知人男性との「不倫騒動を許すな!」などと記載した選挙ポスターを仙台市内の掲示板に張ったとしている。石垣氏の代理人弁護士は「このような行為を許していたら、選挙は適正に機能しなくなる」と批判した。
この日午前、自らポスターを張り出した前田氏は毎日新聞の取材に「党の指示で掲示したが、張り出したのは自分。刑事処分が下されるなら、甘んじて受ける覚悟」と話した。
県選管は改正公選法に抵触する可能性について取材に「言及できない。撤去することもできない」とした。
宮城選挙区では石垣氏と前田氏を含む7人が立候補を届け出た。
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今回の参院選はポスター規制導入後初めての国政選挙。2024年の東京都知事選でポスター掲示板に候補者と無関係の広告などが大量に張られたことが法改正のきっかけになった。【竹田直人】
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