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6月25日に電撃解散を発表したTOKIO。解散に追い込んだのは他でもないメンバーの国分太一(50)だった。
日本テレビは、20日に、過去のコンプライアンス上の複数の問題行為が発覚したことを理由『ザ!鉄腕!DASH!!』から国分が降板することを発表。同日に日本テレビの福田博之社長(63)が記者会見を開いたが、「刑事事件に値しない」としつつも、プライバシー保護の観点から「お答えできません」を連発し、事案の詳細が明かされることはなかった。
国分は同日、株式会社TOKIOの公式サイト上でコメントを公開し、謝罪した上で、芸能活動を無期限休止することを発表した。以下はその全文だ。
《この度の件に関しまして、関係各所の皆様、応援し続けてくれているファンの皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。
長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です。
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期限を決めずに全ての活動を休止し、自分を見つめ直させていただきます。改めて、ご迷惑をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。TOKIO 国分太一》
本人の弁でも明らかにされなかった、“コンプライアンス違反”の内容について、本誌は「『鉄腕DASH』の制作スタッフに対して、卑猥な動画を送りつける、卑猥な画像を要求するといったハラスメント行為があった」との日本テレビの番組制作に携わる関係者の証言を21日に報じている。複数のメディアも国分のハラスメント疑惑を報じているが、いまだに国分や所属事務所も詳細を明かさず、エージェント契約を結ぶSTARTO ENTERTAINMENTは各メディアの取材に対して、会見を行う予定はないとしている。
謝罪コメントを出したのみで、一切の詳細が語られていない国分の対応について、「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家の増沢隆太氏に分析してもらった。
「今回の事件は、何があったのかその中身がわからないということが最大の問題です。結局、これが刑法に触れる犯罪行為だとすれば、基本的に復帰はむずかしいと思います。
ところが、今回はその内容が一切開示されず、でも刑法犯罪ではないという、あくまで日本テレビの説明しかない。さらに、株式会社TOKIOも、報道陣の取材に応じた松岡昌宏(48)さんも一切わからないと言っています。結局、何だかわからないのでお詫びのしようもないですし、これでは事態の収拾のしようも救いようもないということです」
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これは国民民主党からの公認を6月10日に行った出馬会見の翌日に急転直下で取り消された山尾志桜里氏(50)と共通する点があると増沢氏は指摘する。
山尾氏に関しては、’17年に弁護士・倉持麟太郎氏との不倫疑惑が、’20年には倉持氏の元妻が自死していたことが「週刊文春」で報じられていることから、質問は不倫疑惑に集中。不倫報道の事実関係は否定したが「今、新しく言葉をつむぐことはご容赦をいただきたい」などとしてかたくなに具体的な回答を避けた。
山尾さんは「“批判を受けている行為に関してはお答えしません”というスタンスでした。ですが、そこを話さない以上は、結局疑惑は全く解決されず、批判も止むことはありません。結果として、国民民主党の“推薦できないという”結論が、ある意味正しくなってしまうのです。
中身が何だかわからない、説明もできない以上は、犯罪的な行為があったのではと推定されてしまっても払拭できません。ただ単に『申し訳ありませんでした』と言って、許されるのは無理だと思います」
例えば、「不適切な写真を送った」などと説明して謝罪するなど、他に打つ手はなかったのだろうか。
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「これも中身次第です。悪ふざけといって済む程度のものなのか、言えないほど悪質なものや、法に触れる可能性もある悪質な内容なのかが全くわからない以上、今回のような対応にならざるを得ないでしょう。
内容をある程度は説明した上で『すみません』と言えればダメージはもっと少なかったかもしれませんが、それを隠してるということは、悪質な行為があったんじゃないかと思われても仕方がない。だから、これまであった有名人の不祥事でも、トラブル時に中身を語らず逃げ切った人はいたのですが、その場合、批判から逃れられても結局芸能活動に復帰できなくなってしまうのです」
一切詳細を語るつもりがないままでは、国分の復帰も絶望的だという。
「コンプライアンス上不適切だけど犯罪ではないっていう日テレ社長の言葉がその通りであれば、その内容をちゃんと示すしかないわけで。それが言えないなら復帰は無理でしょう。会見を開くべきとの声もあるようですが、答えられるものがないなら会見する意味はありません。
’20年にはアンジャッシュの渡部建さんが不倫報道から半年後に会見を開いて集中砲火を浴びていましたが、会見でボロクソにけなされること自体に実は意味があるんです。ただし、この時の会見は一切の情報はお話しできないという、中身ゼロのものでした。これでは事態収拾などできず、渡部さんの復帰はさらに遠のいてしまいました。国分さんも中身を明かして謝罪をしないということは、もう芸能界に戻ることをあきらめているのかもしれません」
いつか本人の口から説明される日はくるのだろうか。
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