呂布カルマのお金の話「お金のために頭を使うのはマジで苦痛」

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2025年07月04日 10:20  週プレNEWS

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ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『お金』について語った。

*  *  *

★今週のひと言「確かに稼げるようになった。でも俺はやっぱり金は嫌いだ」

お金の好き嫌いってあるよね。生きていれば何もしていなくてもお金がかかる。生活保護とかは取りあえずおいといて、普通に暮らしてたらさ、どうしてもある程度のお金は必要じゃん。

与党が選挙前にバラまこうとする給付金もムカつくけど、もらっとくもんね。

究極お金を欲しがらない人っていないと思うけど、それでも好き嫌いがある。

お金が好きで、使うのもためるのも好きで、何で稼ぐかよりもどうやったら稼げるかを考えていて、金の話ばっかりする人。

一方、金は必要だけど稼ぐのも面倒くさいし、使うと減るのもイヤだし、金にまつわる先々のことを考えるとうんざりしてしまうタイプ。これは金が嫌いな人ね。

ラッパーは金が好きなイメージじゃん。ジャラジャラたくさんアクセサリーを身に着けたり、高級車を乗り回したり、もっと直接的に札束バラまき系のMVとかも定番になってる。

とにかく金を稼いで、使って、自慢して、みたいなのがアメリカから入ってきたヒップホップのステレオタイプ。もちろんそうじゃないのもいるけど、やっぱ景気いいヤツのほうが目立つし、わかりやすいからアホの子供たちは憧れるよな。

ちなみに俺はそーゆーのにまったく興味ない。清貧、みたいなのは今はあんまりウケないんだろうな。成功イコール大金を稼ぐみたいな。まぁいいけど。

そんで、俺はおかげさまで自分で思ってたよりも稼げるようになった。30年続く不況の中でもありがたくも何不自由のない暮らしを手に入れた。

そして俺は、金があんまり好きじゃないってことに気がついた。別に実家が裕福とかでは全然ないんだけど、幼少期に貧乏してお金への憧れがあったわけでもないし、20代フリーターしながらラップをしてたときも俺は意外とちゃんとバイトしてたし、ラップするのって意外と金もかからないから特に困らなかった。

まぁ当時バリバリやってた漫画家の嫁さんに頼ってた部分はあったけどね。

俺は貧乏していたことがないのに貧乏性で、高級品に抵抗がある。高いのが納得できるものならいいよ。素材とか手間とか技術料ね。でもブランドに値段がついていたり、流通量を絞って希少価値を持たせたりね。

なんかばかにされている気がしてしまうんだよな。実際ばかっぽいヤツってブランド品が大好きだし。

だからお金を稼げるようになったからといって、そういうものには使わない。

でも、テレビをはじめとした多くのメディアはスポンサー料で成り立っていたりして、見ている人に消費させて金を使ってもらってナンボだから、番組の打ち合わせなどで俺にも「最近買った高いものはなんですか?」的な質問をちょいちょいしてくる。

マジで何も買っていないから、その手の質問にはいつも困る。ガンプラにハマってるけど、あんなもん2000、3000円なもんだし。

一番のデカい出費は毎年断トツで税金だよばか野郎。

いくら金を使わないからといっても、せっかく働いて稼いだ金を有無を言わせずごっそり持っていかれるのはつらすぎる。わかっていても毎年食らう。

なら税金対策だの、投資だの、いろんな人が勧めてくれるのだけど、あんまりお金が好きじゃない俺は気が進まない。好きなことをして稼ぐのはできるけど、お金のために頭を使うのはマジで苦痛。向いてない。

他人に任せても金は人を狂わせたりするから怖いじゃん。金のことを考えると気分が悪くなる。

撮影/田中智久

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