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群馬県桐生市の森山享大(たかひろ)副市長は4日、市に辞表を提出し、受理された。森山氏は桐生市役所の建て替え工事を巡り、特定の業者が有利になるように入札公告案を修正させたとして群馬県議の相沢崇文容疑者(49)=自民党を離党=ら4人が公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕された事件で、警察から事情を聴かれていた。
市役所の建て替え工事を巡り、森山氏は副市長として、市契約等業者指名選考委員会の委員長を務めた。総務部長、共創企画部長、都市整備部長、水道局長とともに入札業者の技術提案に関する評価を行う立場にあった。
2023年5月に市がまとめた入札の結果報告書には、委員長として「中立性・公平性の確保に留意し、全ての評価は、入札参加者名を伏せて行うとともに、技術提案については評価基準に基づき、厳正に評価を行った」と審査講評したとの記載が残る。さらに「今回、総合評価落札方式による施工者選定を実施したことによって、地域経済貢献や地域活性化、工期短縮、さらには事業費の縮減が実現されたことは大きな収穫であり、市にとって非常に有意義な結果となった」ともしていた。
森山氏は会社役員を経て07年に桐生市議に初当選し、3期12年を務めた。03年から3期12年の市議経験がある相沢容疑者は保守系市議の先輩にあたり、同じ会派に属した時期もあった。森山氏は市議会議長に選ばれた後、執行部での行政経験はないまま19年9月、市議から副市長に就任。市による生活保護制度の不適切な運用の問題では責任を問われ、給与を減額されていた。【遠山和彦】
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