北九州記念2025に出走予定のオタルエバー(今年5月撮影、ユーザー提供:あすりさん) 住谷幾久子オーナーが北九州記念(3歳上・GIII・芝1200m)のオタルエバー(牡6、栗東・中竹和也厩舎)で重賞初制覇を狙う。
住谷オーナーにとって初の所有馬がオタルエバーだ。父リオンディーズ、母ルージュクール、母の父Redoute's Choiceの血統。生産者は北海道洞爺湖町のレイクヴィラファーム。20年のセレクトセール1歳において4100万円(税抜)で落札した。
21年7月に新潟でデビュー勝ちを果たし、オーナーに初出走初勝利をプレゼントする。さらに同年の秋明菊賞で特別初勝利。続く朝日杯FSではGI初出走と、馬主孝行な活躍を見せてきた。その後、22年夏から約1年の休養を強いられたものの、23年12月のラピスラズリSでオープン初勝利。昨年以降は苦戦が続いていたが、前走の鞍馬Sで1年5カ月ぶりの6勝目をつかみ取り、復活を果たしている。勢いに乗って、今回は4戦ぶり9回目の重賞チャレンジ。過去8回では21年の新潟2歳S、22年のファルコンSの3着が最高だが、そろそろ待望の初タイトルといきたいところだ。
最初の所有馬での重賞勝ちといえば、ジャスタウェイの大和屋暁オーナー、ロジユニヴァースの久米田正明オーナーが有名だが、快挙であることは間違いない。夏の小倉のスプリント決戦、オタルエバーがオーナーをウイナーズサークルに導いてくれることを期待したい。