
7月2日、TBSが同局内で定例社長会見を行った。6月20日に複数のコンプライアンス違反が発覚したため、無期限の活動休止を発表した国分太一について言及したのだが、その内容が物議を醸した。
『世界くらべてみたら』の出演シーンをすべてカットしたTBS
同会見の中でTBSは、国分が放送当初からMCを務めていた『世界くらべてみたら』に関わる番組制作スタッフなどに対し、コンプライアンス上の問題があったかどうかのヒアリングを行ったことを明かした。しかし、そのヒアリングの結果、「そのような事案は確認されておりません」と報告。その他の番組の現場においても全スタッフに聞き取り調査を行い、トラブルは確認されていないと話した。
このTBS側のコメントに世間は反応。ネットでは、事実が確認されていない状況での国分の“処分”に対して矛盾を指摘する声が聞こえた。
《事案が確認されないのにどうして差し替えとかカットとかするんでしょう》
《言ったもん勝ちの「コンプラ」で人を社会的に消せる世の中になったってことか》
《もはや実態より“空気”が処分する時代》
国分の複数のコンプライアンス違反が明らかになったのは6月20日で、TBS側は24日、翌日に放送を控えていた『世界くらべてみたら』の国分の出演部分をすべてカットすることを発表、その言葉とおり、実際の放送に国分の姿はなかった。
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「問題発覚当初の日本テレビの記者会見では、プライバシー保護の観点からという理由で、詳細は一切伏せられていました。今回の会見でもTBS社長は『今でも詳細の情報を知らされてない』と明かし、判断に至った経緯も“コンプライアンス違反”ということで総合的に判断したとコメントしています。
無期限活動休止を発表したので降板は仕方ないとしても、その場にいなかったかのように“全カット”する必要があったのか。内容もわからず、事実確認もできていない中での対応だったとなると、疑問が生まれるのも無理はありません」(芸能ジャーナリスト)
その一方で、今後、タレントの不祥事に対してメディアの“過剰反応”はさらに進むのではとも指摘する。
「その発端となったのは、やはり2024年12月に騒動になった中居正広氏と女性の性加害トラブルで関与が取り沙汰されたフジテレビの事案でしょう。その際に多くのスポンサーが撤退し、逼迫するフジテレビを嫌と言うほど見ました。その前例から、できるだけ迅速に対応することで、スポンサーの信頼度を保ちたいという本音もあるはずです。そんな背景から“疑わしきは罰する”スタイルになってきているように感じますね」
早すぎる対応も考えものかもしれない。
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