液晶ディスプレー市場でJAPANNEXTが販売好調!人気の理由とエッジが効いたおすすめモデルを紹介

1

2025年07月04日 18:01  BCN+R

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

BCN+R

JAPANNEXTが好調
 ゲーミング市場の盛り上がりやテレワークの普及で、市場が大きく成長した液晶ディスプレー。市場が成熟して多様なニーズが発生している中、販売を大きく伸ばしているのが、JAPANNEXTだ。家電量販店やPCショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」で直近3年の同市場における販売台数前年比をみると、同社の継続的な成長ぶりがよく分かる。市場全体では、2022年が95.4%、23年が98.7%、24年が101.2%だったが、JAPANNEXT単体では22年が243.2%、23年が149.4%、24年が146%と、平均を大きく上回っている。今回はJAPANNEXTがどのような特徴を持っているメーカーなのか解説しながら、担当者に聞いた人気の理由やおすすめモデルを紹介する。

その他の画像はこちら

●地域密着企業としても話題!JAPANNEXTはどんなメーカー?

 JAPANNEXTは社名から分かる通り、日本に拠点を置くメーカーだ。創業者で代表取締役のベッカー・サムエル氏はフランスの生まれながら、若いときから日本の文化に強い関心を持ち、16年に「次世代の日本のメーカーを立ち上げたい」という思いからJAPANNEXTを立ち上げた。

 22年には千葉県いすみ市にある廃校となった「旧中川小学校」を購入し本社を移すなど、地域密着型の企業としても注目を集めている。製品を同市の省学校に寄贈したり、リファビッシュ品(再生品)ふるさと納税の返礼品として提供したりするなど、国内メーカーとしてさまざまな地域貢献をしている。

 同社製品の特徴といえるのは、幅広いバリエーションの付加価値の高いモデルを抜群のコスパで提供しているということだ。24年にリリースした新製品の数は実に166種類。最新のテクノロジーやトレンドを反映しつつ、その中でも細かなニーズに応えることで、ユーザーから高い信頼を獲得している。

●ニーズの多様化が販売を後押し! 好調の理由を担当者に聞いた

 同社のマーケティングを担当する剣持開氏は、昨今の液晶ディスプレー市場について「テレワークの普及などを経て、液晶ディスプレーという製品そのものに対する理解度が高まった。それに伴い、より良いものを使いたいというニーズも高まっている」と分析する。

 USB Type-Cケーブル1本で給電からデータ転送までまかなえるモデルやモバイルディスプレーのような新しいカテゴリーの登場も、ユーザーのニーズの広がりを後押しした。JAPANNEXTはコスパに強みをもつメーカーだが、スピード感のある開発体制も特筆すべき特徴であり、いち早く市場の要請に応えられていることも、販売が好調な要因となっているという。

 国内メーカーならではの安心感もある。液晶ディスプレーは機器やOSによって相性が良くないこともあるが、メーカーによっては対応できないことも少なくない。同社では問題解決のために、とことんユーザーの声に寄り添う姿勢を重視。いすみ市の本社内のカスタマーサポートではユーザーの使用環境をできるだけ再現して問題の解決を図るなど、小回りの利く動きは評判が良く、ファンの創出につながっている。

●JAPANNEXTらしさが全開! コスパ良しのエッジが効いたおすすめモデル

 JAPANNEXTは一般的なサイズの液晶ディスプレーで豊富なバリエーションを揃えているだけでなく、大型モデルで高いシェアを得ていたり、モバイルディスプレーでもエッジの効いた製品を用意していたりする。今回は編集部がおすすめする、特徴の際立った製品4機種を紹介したい。

【4Kディスプレー】JN-IPS27UHDR-C65W-HSP-W

 まずは、4K(3840x2160)解像度に対応した27インチのIPSパネルを搭載する「JN-IPS27UHDR-C65W-HSP-W」。最大輝度400cd/平方メートル、sRGB100%/DCI-P3 97%の広色域に対応、HDR対応など、高スペックを実現しながら、公式オンラインストア価格は3万9980円。「4Kモニターは高い」というイメージを覆す1台だ。

 コスパが良いのに、USB Type-Cのケーブル1本で映像出力とPCへの給電が可能だったり、KVM機能に対応していたり、穴がなかったりと、うれしいポイントが多くある。ホワイトという4Kディスプレーであまりないカラーも特徴だ。付属のアダプターやケーブルもきちんとホワイトでそろえているのも芸が細かい。「こんなのがほしかった!」というユーザーのニーズに応える、JAPANNEXTらしいモデルといえるだろう。

【ウルトラワイドゲーミングディスプレー】JN-QOLC49G144DQ-HSC9L

 続いて紹介するのは、32:9(5120x1440)の49インチ大画面ウルトラワイドディスプレーを搭載した「JN-QOLC49G144DQ-HSC9L」。色域が広い量子ドット有機ELパネル(QD-OLED)による美しい描写に加えて、ゲームにおいて重視されるリフレッシュレート(144Hz)や応答速度(0.03ms)も高いスペックを実現している。

 先ほど紹介したJN-IPS27UHDR-C65W-HSP-W同様に、USB Type-Cケーブル1本で映像出力とPCへの給電が可能。複数の入力を同時に表示する「PBP(Picture by Picture)」にも対応しており、機能においても快適なゲームプレーをサポートしてくれる。同モデルの価格は公式オンラインストアで19万9800円。20万円を切る価格で、夢のゲーミング環境が構築できるというのは、もっと多くの人に知れ渡ってほしいトピックだ。

【大型4Kディスプレー】JN-IPS9803TUHDR

 続いて紹介するのは、98インチのIPSパネルを搭載した大型4Kディスプレー「JN-IPS9803TUHDR」だ。大型モデルはJAPANNEXTが特に得意としている領域で、ベースとなる描写の美しさだけでなく、インターフェースや対応アクセサリーの幅広さなどにおいても、かゆいところに手が届く仕様になっている。

 例えば、インターフェースはHDMI2.0端子×3に加えて、USBポートも用意。PCを接続しなくてもUSBメモリーから手軽にコンテンツを再生することができるので、店頭のサイネージなどでも活用しやすい。筐体は700x400mmのVESAマウントに対応しているので、壁掛け金具やスタンドにも取り付けられる。公式オンラインストア価格は89万8000円。

【モバイルディスプレー】JN-DMD-IPS156F

 最後に紹介するのは、テレワークの浸透で一気にニーズが高まったモバイルディスプレーカテゴリーから「JN-DMD-IPS156F」。最大の特徴は15.6インチのIPSパネル(フルHD)を2枚搭載していることだ。折りたたんで持ち歩くことができるため、通常のモバイルディスプレーよりもさらに高い生産性を実現してくれる。自立式キックスタンドを備えており、使い勝手も申し分ない。

 オートフリック機能を搭載しており、上部の画面を反対側に回転させると、自動で表示が反転する。商談時に顧客側に画面を向けて資料を見せるなどの使い方も快適そうだ。また向かい合って対戦ゲームをプレーするといった使い方の需要もあるという。公式オンラインストア価格は4万7980円。5万円切りで表示画面を2画面も増やせるのもJAPANNEXT製品ならではだ。

●らしさを生かした開発体制で、さらなる飛躍に期待!

 今回、話を聞いた剣持氏は「まだまだ細かなお客様の要望に応える製品も追加で発売していく。また同じようなスペックならよりコスパ良く、同じ価格帯のモデルならばより高付加価値の高いモデルを増やしていく」と、今後もJAPANNEXTらしさを生かした開発体制を強化していくと語ってくれた。絶対ほしい1台が見つかる――そんな合言葉でJAPANNEXTは期待の国内メーカーとしてさらに飛躍していきそうだ。(フリーライター・小倉 笑助)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定