【陸上】田中希実「心を鬼にした」21年ぶり大会新 5000m4連覇で世界選手権代表内定

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2025年07月04日 20:17  日刊スポーツ

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女子5000メートル決勝の先頭で競り合う田中(右)と広中(撮影・足立雅史)

<陸上:日本選手権>◇4日◇第1日◇東京・国立競技場◇女子5000メートル決勝



日本記録保持者の田中希実(25=ニューバランス)が、9月に控える世界選手権東京大会の代表内定を決めた。


大会新記録となる14分59秒02で4連覇。04年に福士加代子がマークした大会記録15分5秒07を21年ぶりに塗り替え「そこだけを意識していたわけではないですが、頭の片隅に福士さんの大会記録があった。いつも意識はしていないまでも、惜しいところまで何回もきていたので、そこも今回『チャンスだ』と思っていたところはクリアできました」と振り返った。


レースは中盤まで、最終的に2位となった広中璃梨佳(日本郵政グループ)の後ろについた。序盤は2〜3人で飛びだす形だったが、途中でペースが落ち、後ろの集団との差が詰まった。それでも田中は「璃梨佳ちゃんがきつくなってきて、ちょっと出てほしいそぶりは見せていて、私もそこで出ようか迷いました。やっぱり記録を狙うというより、順位を狙うレースなので、そこは心を鬼にして、自分のしたいレースにしようと思いました」とこだわった。


残り4周となる3400メートル付近からギアを上げ、終盤は1人旅でフィニッシュ。大会前時点で参加標準記録(14分50秒00)を突破しており、3位以内に入れば内定だったレースで条件を満たし、4大会連続の世界選手権へと歩を進めた。


5日には6連覇が懸かる1500メートル予選、6日に決勝を控える。2種目目の即時代表内定が懸かっており「今回の5000(メートル)でかなりきつかったんですけど、惰性の1500(メートル)になってしまわないように、自分の中で出し切る。悔いを残さない走りを目指していきたいです」と言い切った。【松本航】

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