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<DeNA1−7阪神>◇4日◇横浜
阪神大山悠輔内野手(30)が4年ぶりの代打で逆転勝利を演出した。
打撃不振だった昨年6月4日の楽天戦(甲子園)以来、約1年ぶりのベンチスタート。それでも集中力はマックスだった。1点を追う8回無死一塁、村上の代打で登場すると、2番手伊勢の高めに浮いたフォークを逃さなかった。左翼席を埋めたハマの虎党の前ではずむ左前打。無死一、三塁に好機を広げ、近本の同点打、佐藤輝の決勝犠飛を呼び込んだ。
「全員の力の勝利だと思います。すごくよかったんじゃないかな」。代打は21年11月6日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来で、その試合でも安打をマーク。レギュラーシーズンでの快音は、20年6月28日のDeNA戦(横浜)以来、5年ぶりだった。
藤川采配もずばりだった。前日3日の巨人戦で3安打した5番をあえてベンチに下げた。今季DeNA先発ケイに7打数無安打の相性もあっただろうが、藤川監督は「大山が今日は少し休養といいますか。ジャイアンツ3連戦の時の汗の量とか考えて」と、真の意図は積極的休養だったと明かした。「(他球団も)動かしていないオーダーだけど、やらなければいけないんじゃないかと。巡りよく、その後ス、ス、スと自分たちの選手たちが躍動した」。77試合スタメンを張ってきた大山に少し英気を養ってもらう英断。植田や熊谷らナインが代わる代わる起用に応え、層の厚さも感じる勝利に表情を崩した。
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代打の神様役を全うした大山は、首位を快走するチーム状況をこう分析した。「それはもう、人の力だと思います。1試合1試合、勝つために試合ができている」。だから虎は強い。【伊東大介】
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