渡辺謙「400公演ぐらいやって、1回も穴を空けなかったことが一番の誇り」ミュージカル“王様と私”出演を回顧

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2025年07月05日 06:10  TOKYO FM +

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渡辺謙「400公演ぐらいやって、1回も穴を空けなかったことが一番の誇り」ミュージカル“王様と私”出演を回顧
アーティストの坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「坂本美雨のディア・フレンズ」(毎週月曜〜木曜11:00〜11:30)。

今回の放送ゲストは、現在大ヒット公開中の映画「国宝」に出演する俳優の渡辺謙さん️。この記事では海外、ブロードウェイに挑戦したときの裏話などについて語っていただいたパートを紹介します。


坂本美雨、渡辺謙さん



坂本:2003年に公開された映画「ラスト サムライ」からはハリウッドでも活躍されるようになり、舞台の世界でブロードウェイに挑戦されたのは2015年。「The King and I 王様と私」のシャム王役で、トニー賞にもノミネートされています。舞台から始まって、ドラマや映画、ブロードウェイ、ハリウッドと、どんどん挑戦をなさっていますね。

渡辺:僕自身、かなり向こう見ずだと思いますね(笑)。あんまり先を考えないで受けちゃって、なんとか必死でクリアしたらまた次もそういうのがあってという連続だったような気がします。

坂本:ご自身で目標にしていくというよりは、必要なタイミングで?

渡辺:そうですね。「ラスト サムライ」のときもやっぱり体力、経験値、俳優としての技量というと生意気なんですけど、そのトライアングルは、いい意味でMAX(最高)だったような気がします。

「The King and I」のときは、きれいな正三角形ではないんですけど、ニューヨーク、ロンドン、東京と全部で400公演ぐらいやって、1回も穴を空けなかったことが一番の誇りです。

坂本:(「The King and I」の)初日に、熱を出されていたそうですね。

渡辺:38度ぐらい出て、30分前ぐらいまで点滴をして、37度5分ぐらいまで下がったんですよ。僕は全然知らなかったんですけど、オープニングの日にステージに立っていた人がオリジナルメンバーだったから、その日を代役でやるわけにいかなかった。

だからディレクターも演出家も、「もし謙がダメだったら、今日はキャンセル」っていうぐらい切羽詰まっていたんですけど、「いけます」って言って。舞台は僕が奈落から出てきてギョッと客席を睨んで始まるんですけど、そこからカーテンコールまでほぼ記憶がないですね。

坂本:本当ですか!? でも、芝居自体は完全に体のなかに入っていた。

渡辺:そうですね。プレビュー公演が39回あって、そこでは演出を変えてもいいし、下手したら演出家が止めてもいいんですよ。そのなかでシーンをカットしたり、ちょっとお芝居を変えたりっていうトライをしながら、オープニングに向けていく。でも、「39回もやります?」っていう感じですよね。日本だったら公演終わっていますけれど(笑)。

坂本:本当ですね(笑)。やっぱり、全部スケールが違いますね。その舞台から得たもの、いまでも残っているエレメントというのはありますか?

渡辺:基本、全部忘れますね。何かをやったとき自分の体に残っているものが出てくることはあるんですけど、僕のなかで積み重なっていく感覚ってあんまりないんですよ。

坂本:過去作を見返したりはなさいますか?

渡辺:本当にやることがなくてボーっとしているときに観ることは、たまにありますね。

坂本:昔の自分はどうですか?

渡辺:役によっても時代によっても違うので、「自分だ」っていう感じは全然ないです。ただやっていたときの感覚や、オフカメラでこんなことがあったよねっていうのはすぐに思い出しますね。



来週のゲストは7月7日(月)三浦大知さん、8日(火)mekakusheさん、9日(水)大貫妙子さん、10日(木)高島礼子さんです。

<番組概要>
番組名:坂本美雨のディア・フレンズ
放送日時:毎週月曜〜木曜11;00〜11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dear/
番組公式X:@dearfriends80
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