
みなさんは、海外での生活に憧れた経験はありませんか。日本に住む富裕層を対象に海外移住の意識調査を実施したところ、約5人に1人が「将来的に海外移住を考えている」と回答しています。
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ロイヤルパートナーズ行政書士事務所が運営する「バヌアツ市民権申請サポートセンター」が金融資産を1億円以上保有する30代〜70代の男女673名を対象に、2025年5月に行った調査で明らかになりました。
日本に住む富裕層に対して「将来的に、海外への移住を検討していますか?」と質問したところ、「いいえ」が78.5%、「はい」が21.5%との結果になりました。
一方で、外務省の海外在留邦人数調査統計では、海外に住む日本人は増加傾向にあり、1989年には約58万人だった人数が、2024年には約130万人と倍以上に増えているとされています。
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海外移住を検討している人に、その理由をたずねたところ、1位が「より自由なライフスタイルを送りたいから」(45.5%)で、2位が「日本の将来に不安があるから」(44.1%)、3位が「気候が良い国で暮らしたいから」(42.8%)が続きます。また、4位以下も30%以上の回答が複数あり、海外移住の理由はさまざまあるといえそうです。
海外移住で人気があるのはアジア・オセアニア諸国
また、移住先として魅力を感じる地域については、最も多かったのが「アジア」(55.2%)で、2位には「オセアニア」(41.4%)が続きました。「ヨーロッパ」(37.9%)や「北アメリカ」(35.9%)」を希望する人も一定数いるものの、アジアとオセアニアに人気が集まっています。
富裕層の中には、税金対策の一環として海外移住を検討している人もいます。「税金対策の移住先として魅力を感じる国」については、1位が「シンガポール」(41.4%)で、2位「オーストラリア」(33.8%)、3位は同率で「マレーシア」「ドバイ」(30.3%)となりました。
海外移住のネックは「治安」「医療環境」「言葉の壁」
海外移住を検討している人に不安や障壁に感じる点を質問したところ、1位が「治安」(64.1%)、2位「医療環境」(55.2%)、3位「言葉の壁」(49.0%)という結果でした。また、4位以下も「ビザや市民権の取得」(47.6%)、「信頼できる相談先の有無」(40.7%)など40%以上の票を集めた回答が並び、海外移住に対する不安は多岐にわたると見られます。
海外移住について調べる人が参考にするのは経験者と専門家の話
最後に、海外移住について調べる際に、最も信頼する情報をたずねたところ、「移住経験者」(29.0%)が最多で、「移住サポート業者や専門家」(26.2%)が続きます。3位以下はいずれも20%未満だったため、当事者の生の声や専門家の知見を重視する傾向が見られました。
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【出典】
▽ロイヤルパートナーズ行政書士事務所・バヌアツ市民権申請サポートセンター