《本誌記者も1週間で効果を実感》長引く咳を鎮める!コーヒーに足すといい“4文字の調味料”

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2025年07月07日 11:10  web女性自身

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「熱は下がったものの、しつこい咳が……。いつまで続くの?」
「咳止めを飲んでも効かなくて、しんどい……」



いま、長引く咳にわずらわされ、家事や仕事がままならないという人が増えている。



さらに、例年になく猛威を振るっているのが「百日咳」だ。



国立健康危機管理研究機構によると、百日咳の累計感染者数は今年に入り、確認されているだけでも2万8千553人(6月8日までの統計)に。すでに昨年の約7倍以上と、過去最多となっている。



咳を伴う呼吸器感染症が流行している背景について、国立病院機構近畿中央呼吸器センターの呼吸器内科医・倉原優先生はこう解説する。



■寒暖差が激しい日が続いたのも今年の咳が長引く原因!?



「コロナ禍で感染症対策が徹底されたため、百日咳を含めた感染症の流行は抑えられていました。しかし、この感染対策の影響で、十分な免疫を持っている人が減少し、感染症に罹患しやすい状況ができたともいえます。



そこに、今年は、寒暖差の激しい日が続いていることも、咳が長引きやすくなっている原因の一つと考えられます」



急な気温の変化が原因となり、自律神経が乱れるなどのトラブルにつながり、咳などの症状が誘発されることもあるという。



さらに百日咳は、感染力が非常に強く、百日咳菌が粘膜に付着し毒素を作り出すことで、気道の分泌物がうまく排出できなくなり、頑固な咳を引き起こしてしまう。



百日咳に限らず、「咳が止まらない」と倉原先生の外来を受診する患者さんは増えているという。



「受診して新型コロナやインフルエンザの迅速検査を受ける人は多いですが、百日咳やマイコプラズマ肺炎は迅速検査を行えない医療機関も多いため検査数が少なく、罹患していてもただの風邪と思い、周りの人にうつしてしまっていることも」(倉原先生、以下同)



■咳が止まらない原因は、処方箋があっていないのかも



また、しつこく続く咳の原因として、効果的な咳止めを処方されていないケースもあると倉原先生は指摘する。



「咳に対する処方薬は、実は選択肢が少ないのが現状です。『メジコン』と『コデイン』はある程度の咳止め効果が認められていますが、症状によっては、認可薬であっても効き目が弱いことも。一向に咳が治らないのであれば、処方薬が合っていない可能性が考えられます」



実は記者も風邪をひいた際に激しい咳に悩まされ、発熱後2日で平熱に戻ったものの、半月たっても咳が止まらず、取材中も咳込むことがしばしば。処方された咳止めも効かず、いったい、何を頼ればいいのか?





■世界中で咳止め効果が実証される“はちみつ”



「長引く咳に対して、民間療法である“はちみつ”が有効であるという説があります。はちみつは、古くから医学とは切っても切れない食物。実際、はちみつの効果を裏付ける研究データは数多くあります」



一例をあげるとペンシルベニア州立大学医学部小児科で、2歳から18歳まで105人の子どもを対象にした調査で、就寝前にはちみつを「ティースプーン1杯とる」と咳の頻度が減るという結果が示された。



「これは、対象者を『咳止め薬を服用』『ティースプーン1杯のはちみつをなめる』『何もせず様子を見る』の3群に分けた無作為調査で、スプーン1杯のはちみつを与えられた群の咳の頻度が減少したというものです」



また、イスラエルのペタ・ティクバのクリニックで行われた比較調査では、はちみつの種類で検討した報告も。



「『ユーカリはちみつ』『柑橘類はちみつ』『シソはちみつ』を各グループが10g摂取したところ、子どもの咳が軽減しただけでなく、大人の睡眠の質も改善される結果に。これらのことから、はちみつは種類を問わず既存の咳止め薬と同等以上の効果を得られるといえるのです」



■はちみつにコーヒーをプラスすることで効果が倍増!



さらに、倉原先生が注目するのが、イランの「はちみつ+コーヒー」の合わせ技による咳止め効果だ。コーヒーに市販の砂糖や人工甘味料を加えた味を好む人はいるが、はちみつとは意外な組み合わせではないだろうか。



調査はイランの医療機関で成人患者97人(平均年齢40歳)を対象に、1週間、8時間ごとに、お湯200mlにはちみつ20.8g(大さじ1)とインスタントコーヒー2.9gを溶かしたはちみつコーヒーを飲んだ群、ステロイド、鎮咳薬「グアイフェネシン」を飲んだ群を比較したところ(表1参照)、画期的な結果が示された。



「飲み始めて1週間後の咳の頻度を比較すると、はちみつコーヒー群とステロイド群は頻度が減少。特にはちみつコーヒー群は咳の強さをあらわすスコアがゼロに近い値にまで下がっています」



■実際、本誌記者も1週間で効果を実感!



そこまで優れた効果を期待できるとは。さっそく記者も1週間、試飲してみることに!



気になる「はちみつ+コーヒー」の味だが、ほんのりした甘味がコーヒーの苦味と酸味を損なわない絶妙なバランスで好相性。



結果は、これまで日中に何度も激しい咳に襲われていたのだが、7日目には咳き込むことがなくなった。なぜ、治ったのだろう?



「実は、はちみつで咳が治まる科学的根拠は解明されていないのですが、抗菌作用と複数の抗酸化物質を含有していること、甘味を感じる神経が喉に作用しているからという見解はあります。



そして、気管支拡張成分が含有されているコーヒーとはちみつとの飲み合わせで咳止めの相乗効果が得られるのでしょう」



咳止めの薬に頼らなくてもいいのでありがたい。



「ただし、1歳未満の乳児にはボツリヌス症を起こすリスクがあるため、はちみつを与えることは厳禁です。また、しつこい咳の中には違う病気が隠されていることもあるので、改善しないのであれば受診をおすすめします」



しつこい咳に悩まされているという人は、あま〜いはちみつコーヒーで、喉をいたわってみてはいかがだろう。

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