<2軍移転意向表明会見4>
日本ハムは7日、北海道・北広島にある1軍本拠地のエスコンフィールドで会見を行い、千葉・鎌ケ谷にある2軍本拠地を北海道の札幌圏に移転させる意向を表明した。30年開業を目標とし、移転先の公募はせず、すでに札幌圏の江別、北広島、札幌、恵庭、千歳、苫小牧の6市と協議を開始しているという。2軍本拠地の移転が正式決定となった場合、鎌ケ谷の2軍施設をどうするのかは未定。会見には栗山英樹CBO(64)と小林兼開発本部副本部長が出席した。
会見での質疑応答は以下の通り。
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−今回のプロジェクトは、どれぐらい前から話が出ていたのか
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栗山CBO いやぁ、これは結構長い、長いスパンですよね。例えば、このエスコンという素晴らしい施設、そして街の発展とかっていうのは、もともと、ここの発想というのは僕、監督になる頃からそういう発想を裏側でいろんなことがちらほら生まれてきてるんで。で、そこから派生して当然、(育成)拠点をどこにつくるのかっていう。ただ、これはお金もかかりますし、本当にそれってどうなんだろうと思ってたものが、僕の中ではですよ、勝手にすいません、僕の個人的なものですよ。あの頃から時間かかって、やっぱりファイターズの人たちすごいなって。本当に、あの時夢見るような形を本当に実現してくれるんだっていう、そのなんていうか、感謝。さっき感動って言いましたけど、僕の中では、そのスパンでずっと思ってきたところもあったので、そういう意味ではかなり早い段階から地域のために、選手のためにっていうのは、すごく皆さん考えられていたので、僕がこのファイターズに加わってから、かなり早い段階からその話が出ていた話でもありました
−そんな栗山CBOの思いを今回のプロジェクトとして始動させられる算段が付いたタイミングはいつだったのか。また、各自治体に求める最低条件は
小林副本部長 栗山CBOがおっしゃってた通りですね、随分前から検討事項ではあったというのは事実でございます。で、本格的に検討を始めたっていうのは1年ぐらい前っていう形で、ご理解いただければと思います。最低条件っていうのは特に明確に定めてはおりません。ご説明通り、アクセス面ですとか行政の協力体制等々、もろもろ総合的に勘案してやっていくという形で、ご理解頂ければと思います
−移転先として、既存の施設を有効活用する考えは
小林副本部長 基本的にはですね、大前提としては新しい施設をつくっていくということでございます。既存の球場等をですね、活用する場合には、当然アマチュアの野球機会に影響があるということで、そういった形は今の時点では考えていないということです
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−イメージ図では住宅や商業エリアのようなものも見受けられるが、奥に見えるのが球場ですか
小林副本部長 はい
−どういった機能、どういった規模感でイメージしていますか
小林副本部長 機能っていうのは、その野球関連の機能、それと街としてのですか?
−両面ですね。例えば屋根をつけるですとか、人工芝にこだわるですとか、そういったことも含めて
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小林副本部長 まず、その野球の関連施設に関しては、当然チームの意向をですね、しっかり確認しながら連携しながらやっていくっていうことなんですけれども、今想定してるのは、メインのスタジアム、練習用のサブグラウンド、室内練習場、選手用の寮が中心になります
−この育成拠点をつくるということで強化を図っていくためには、特にどんな部分の施設の強化に投資してもらうとうれしいですか
栗山CBO 全てに対して、どこにもない世界一の施設をつくるっていう、そのお願いはしています。でも、まあまあそれも大事ですけど、僕この絵を見た時にものすごい感動して。なんか北海道っぽく、なんか木がいっぱい使われていて、なんかたぶん、これを子どもたちが見た時に、ここでやりたいな、スポーツやりたいな、こういうとこ住んでみたいなとか、そういうことがやっぱりまずはすごく重要だという風に思っていた。もちろん、野球の現場、我々の現場は勝つためにあるので、そういうお願いはしますけれども、なんかとても僕は感動しました
−この街の施設の具体的な大きさの規模感とか、あと立地面で例えばJRに近いところなのか、それとも郊外でもいいのかとか、高速道路が近いところなのかとか、そういった具体的な場所などの想定、現段階で教えていただけるとこがあればお願いします
小林副本部長 大きさ、街自体の大きさ、エリアの大きさについては候補地の要件によってさまざま変わってくるので、現時点でこのぐらいの大きさが必要だっていうのは、具体的な広さっていうのはないというのは正直なところです。で、あと立地面。特に、そのアクセスで駅ですとか高速道路っていうお話を今聞きましたけれども、駅はもちろんあれば望ましいっていう風に考えてますけれども、それ以外の条件もろもろと合わせての総合的な判断っていう風になるとは思っています
−このイメージ図を見る限りでは、ある程度の土地というか広さは当然必要になるんだろうなという想像はするんですが、そうなると、多少その土地を求めて郊外も選択肢として十分にあり得るという、そういう感じでしょうか
小林副本部長 そうですね。街中っていう選択肢も、郊外っていう選択肢もいずれもあるっていう風に思っています。いずれにしても、その野球関連施設だけではなくて、街をつくっていくっていう意味ではですね、ある程度、余白を持ちながら1期だけではなく、2期、3期と続いていくようなプロジェクトにしていくっていう、そういったイメージで良い場所を探していきたいなという風に思っています
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