<2軍移転意向表明会見5>
日本ハムは7日、北海道・北広島にある1軍本拠地のエスコンフィールドで会見を行い、千葉・鎌ケ谷にある2軍本拠地を北海道の札幌圏に移転させる意向を表明した。30年開業を目標とし、移転先の公募はせず、すでに札幌圏の江別、北広島、札幌、恵庭、千歳、苫小牧の6市と協議を開始しているという。2軍本拠地の移転が正式決定となった場合、鎌ケ谷の2軍施設をどうするのかは未定。会見には栗山英樹CBO(64)と小林兼開発本部副本部長が出席した。
会見での質疑応答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
−3月の教育リーグなど雪が残る時期の2軍戦はエスコンを活用するというような対応を考えているんですか
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小林副本部長 そうですね、基本的にはエスコンフィールドを活用しながらっていうことと、それ以外にもいろんな選択肢があれば考えていきたいです
−宿泊施設と商業施設も入るというイメージですか
小林副本部長 候補地の要件によって、広さ次第っていうのもありますので、そういったことも検討できればという状態です
−先ほど栗山CBOも話していたが、リハビリ施設も含まれるんでしょうか
栗山CBO 正直、そのリハビリとか、それから今で言う野球ラボ系のものとか。これも今、小林さんが言ったように、その広さと費用との関係。こっちはもう全てそろってるというイメージを、僕は勝手にお願いしてますけど、これはこれからなんで。これ、現場の、僕の要望です
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−客席数の想定は
小林副本部長 およそ5000席ぐらいのイメージで考えています
−スケジュールの中で30年開業めどとのことだが、候補地が決まるのが大体27年あたりか
小林副本部長 決め打ちはしておりませんけれども、場合によってはそれが遅れたり早まったりするっていう風に考えてますので。今、目指してるのは2030年の開業を目指して、それに対してステップを踏んでいくっていうだけです
−早ければ30年開業よりも前倒しになる可能性もあるのか
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小林副本部長「なくはないと思いますけども、そんな簡単じゃないとは思っています」
−他球団への説明は
小林副本部長 丁寧に説明させていただいてます
−事業規模っていうのは、だいたいどの程度見込まれてるのか
小林副本部長 現時点で、まだ候補地も決まってない中ですので、いくらかかるっていうところまでは申し上げる状態にないです
−事業費の自治体との負担割合っていうのはどれくらいを想定してるんですか
小林副本部長 それも候補地によって条件が変わってきますので、スキーム面含めて協議していくっていう形になるかと思います
−最新の設備をそろえるというのは、動作解析などもできたり
栗山CBO もちろんです、はい。だから、どこまでの機械を入れられるか。いろんなものを今やってますけど、それもやっぱり場所と、いろんな関係ありますよね。全てのトータルの費用とかの関係。ただ、やっぱり本当に世界から、ここに行ったら解析してもらって、いい野球ができてとか、ケガが治りやすくてとか。そういうものは最初に、お願いはしているので、できる限りのところには現場としては進ませてくださいって今、小林さんにはお願いしています
−アメリカにあるような最先端の…
栗山CBO 理想ですけど、アメリカとか…野球で言うとアメリカだし、他のスポーツの選手もリハビリってまたベースになるじゃないですか。で、そういう人たちが、あそこに行ったら、北海道のあそこに行ったら良くなるんだっていう、なんかそういうことが実現できないかなっていう夢を持ってます。ですから、逆に言えば、変な話で、メジャーの選手がリハビリに来てくれるとか。例えば、変な話、許せるかどうかわからないですけど、他のチームの選手もやっぱ元気にしてあげるとか、そのぐらいの度量を持った施設ができないかなっていう。それは僕らの現場の理想で。小林さんは困ってますけど(笑い)
−移転先候補を札幌圏に絞ることの大きなメリットは
小林副本部長 一番大きいのはアクセス面です。エスコンフィールドとのやっぱ往来っていうのが必要になると思いますし、試合となると空港に行って他の地域に飛ばなきゃいけないっていうのも考えてますので。そういったところをひっくるめて考えると、札幌圏っていうのがベストなんじゃないかなという風に考えています
−やっぱり事業的に収益のことを考えても札幌圏
小林副本部長 そうですね、札幌都市圏に近いっていうことも含めて、札幌圏っていうのがメリットが大きいっていう風に考えてます
−1軍の選手も使う想定で選手寮もつくるのか
小林副本部長 施設としては集積していくっていう方向だと思います
−鎌ケ谷の方の施設は継続して使っていくっていう方向性もまだ残されてるんでしょうか
小林副本部長 基本的には北海道に移転するっていうことを大前提に進めていきます
−鎌ケ谷の施設は継続して今後は使う方向性はあんまり少ないのか
小林副本部長 当然、その北海道に移転意向表明ですけれども、新しい施設ができるまでは当然とどまって使わせていただけますし、行政との関係性っていうのもしっかり維持しながらやっていきたいっていう風に考えています
−北海道移転後は、何かしらの形で鎌ケ谷の施設がつながっていくっていうケースもあるわけですか
小林副本部長 基本的には鎌ケ谷市さんですとか関係者と協議しながら、その後の使い方っていうのは、また検討していきたいなという風に思ってます
−2軍単体での独立採算の黒字化も視野に入れているか
小林副本部長 できるだけ事業的にも、しっかりそういった方向に持っていけれるようにっていうことと、合わせて複合開発を進めるっていうことで、そういったところのメリットを取りにいきたいと考えています
−エスコンフィールドはアメリカの事例も参考にしながらできたものだと思うんですが、今回のプロジェクトは海外を含めて参考事例はあるのでしょうか
小林副本部長 基本的には、海外の1軍もしくは2Aとか3Aとか、そういったところでこういった街づくりに関わってらっしゃるような事例っていうのはあるっていう風に理解しております
−それもなんか参考にしたり、今回のものを参考にしたりっていうのもあったりされたんでしょうか
小林副本部長 参考にしていきたいなっていう風には思ってます
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