参院選中に「物価高対策」PR=政府がSNS広告で―批判続出、識者「公平性に懸念」【25参院選】

60

2025年07月10日 15:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

SNSに掲載された物価高対策に関する政府広告。「プロモーション」「広告」と記載されている
 参院選の期間中、政府がSNSに掲載した物価高対策に関する有料広告に批判が相次いでいる。今回の参院選の最大の争点について、政府自らアピールした格好で、広告を見た人からは「税金を使った与党の宣伝」などと反発する声が続出。識者も「選挙の公平性」の観点から疑問を投げ掛けている。

 政府広報の公式アカウントが7日、X(旧ツイッター)やフェイスブックなどに出した広告には「物価高に対応しあなたの暮らしを支えます」との言葉が載る。リンク先は物価高対策をまとめた内閣府のサイトで、石破茂首相が内容を語るショート動画も掲載されている。

 SNSの広告は、広告主のアカウントをフォローしていない人にも表示される。今回の広告の表示は140万回超に上り、リプライ(返信)欄には、政府に対する不満に加え、「与党政策の宣伝は不公平」「選挙対策」などの言葉が並んだ。

 内閣府政府広報室は、取材に対し「備蓄米の売り渡しや電気・ガス料金の激変緩和措置など一連の対策メニューがそろったタイミングだった」と説明。「重要政策を国民に周知するため適時に広告を活用した」と話した。費用については明らかにせず、内容や時期は「広報室が判断している」とした。

 インターネットやSNSと選挙の関係に詳しい明治大大学院の湯浅墾道教授は、選挙期間中の政府の広告に関して「内容を規制する法律はないが、特定の政党を利することがないよう自制が必要だ」と指摘。今回の広告は「決して少なくない表示回数で、選挙の公平性に対する懸念が出かねない」と話した。 

湯浅墾道 明治大大学院教授
湯浅墾道 明治大大学院教授

このニュースに関するつぶやき

  • 極左通信社の時事通信からすれば批判続出なのでしょうね。なにせ日本の極左共産主義勢力は外国人に日本人の権利を売って喜ぶ人権派を称する連中ですからね。
    • イイネ!3
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(50件)

前日のランキングへ

ニュース設定