アリス矢沢透ら「SORISE」初アルバム発売記念コンサート「新たな出発」懐かしの曲に大歓声

0

2025年07月12日 22:50  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

コンサートを行ったSORISE。右から住出勝則、矢沢透、滝ともはる(撮影・岡利恵子)

アリスのドラマー矢沢透(76)が中心となった3人組「SORISE(ソライズ)」が12日、東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで、初アルバム「SORISE 1」の発売記念コンサートを行った。


メンバーは矢沢、「南回帰線」で知られる歌手滝ともはる(70)、名曲「20歳のめぐり逢い」を持つ元フォークグループ・シグナルの住出勝則(69)。


会場には同年代を中心に、数多くのファンが訪れた。アルバムは「愛」がテーマで、「僕らの世界は沢山のアイで出来ている」「いまでも初恋」「愛をありがとう」などオリジナル10曲が収録された。3人で作曲し、矢沢がほぼ編曲した。ロックンロール、ブルース、フォークソングなど曲調は多彩で、ファンは1曲1曲に聞き入った。


3人それぞれの懐かしいオリジナル曲も歌われ、大きな歓声と拍手が起きた。 矢沢は「今回は自分たちが楽しむというより、お客さんを楽しませたいという思いが強い」と話した。


3人はかつて同じプロダクションに所属し、それが縁で11年に「HUKUROH(フクロウ)」というグループを結成した。“本業”の合間に、やりたい時に集まって音楽を楽しむ、緩い活動だった。その方針通り、「不」と「苦労」で「苦労のない」がグループ名となっていた。


ところが、23年10月にアリスの谷村新司さんが74歳で死去した。盟友を失った矢沢は「アリスには絶対になれないけど、このバンド(HUKUROH)が同じように、世の中に感動を与えたり、貢献できないか」と真剣に考えた。


矢沢は滝、住出に思いを伝えた。そして、心機一転、24年6月にグループ名を「SORISE」に変えた。「空」と「RISE(昇る)」の造語で、「空高く昇る」の意味が込められた。目標も高く、音楽の殿堂の日本武道館に定めた。


滝は「キンちゃん(矢沢の愛称)に本気でやろうと言われ、胸が熱くなった」とステージに立った。


ギタリストの顔を持つ住出は、得意のMCで進行役も務めた。「新人の気分でまたスタートできるのは楽しい。新たな出発です」と喜んだ。


矢沢は「これからもソライズとして頑張っていきたい」と誓った。


   【笹森文彦】

    ランキングエンタメ

    前日のランキングへ

    ニュース設定