
日常の気になる疑問を解決!指切りげんまんの「指切り」と「げんまん」の意味とは?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.指切りげんまんの「指切り」と「げんまん」の意味とは?
A.「指切り」は約束、契約を意味する行為。「げんまん」はたくさん撲るの幼児語です。(江戸文化ライター 桜庭由紀子さん)
仲直りや約束をする証しとして、互いに小指を引っかけ合う「指切りげんまん」。リズムに合わせて口にするこのフレーズだが、「江戸時代初期からある遊びで、意外と知られていない意味がある」と、江戸文化ライターの桜庭由紀子さん。
「指切りは契約の意味があり、遊女や女郎が客に示す心中立てのひとつです。小指の先を切って相手に渡し、思いが真である証しとしました。これが、約束を交わす言葉として子どもたちに使われるようになったようです。
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ただ、心中立ての風習を知らずに使っている子どもがほとんどで、江戸後期の文献には、遊里での風習と知らないで使っているのだなと、子どもの無邪気な約束に思いを馳せる文章があります」(桜庭さん、以下同)
後半部分のげんまんは「拳万」と書き、撲(なぐ)る行為のことを指す。
「たくさん撲ることの幼児語で、約束を破ったときには拳固で1万回打つという意味になります。昭和初期の子ども向けの読み物に“げんまんとは約束のこと”とあるので、江戸時代からあった指切りと比べると、比較的新しい言葉かもしれません。東京が発祥で全国に伝わったとされています」
指切りげんまんの後につい口ずさんでしまうのが「嘘ついたら、針千本飲ます」というフレーズ。
「針千本は、約束を違(たが)えた場合の制裁として、裁縫針を飲ませる意味だそう。針千本のほかにも、“かまきり”や“血の海へ”などのフレーズが使われていたとされています」
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