2歳重賞勝ち馬史上最大の馬体減 “-22kg”で制したアンブロワーズの函館2歳S

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2025年07月14日 07:30  netkeiba

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アンブロワーズ(写真は07年富士S出走時 撮影:下野雄規)
 2歳重賞を大幅な馬体減で勝つ馬は多くない。そんな中、04年の函館2歳Sをマイナス22kgで制したのがアンブロワーズである。これはデータが残る86年以降の2歳重賞の勝ち馬では最大の馬体減。この一戦を振り返る。

 この年の函館2歳Sには不動の主役がいた。同舞台の新馬を1秒9差で圧勝したディープサマーである。2歳戦に強い山内研二厩舎ということも影響したのか、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に支持された。ここから大きく差が開き、7.2倍でグランプリペガサスとオーヴェールの2頭が続く。そしてアンブロワーズは15.2倍の6番人気。伏兵の1頭に過ぎなかった。

 レースは最内枠のリッカバクシンオの逃げで幕を開けた。押していったアンブロワーズが番手に付けて、ディープサマーは先団の外を追走。グランプリペガサスとオーヴェールは中団以降で脚をためた。迎えた直線、各馬は馬場の真ん中に進路を取る。早め先頭のアンブロワーズを目標にカシマフラワー、さらにはディープサマーが猛追。芦毛の1番人気馬が抜け出すかに思われたが、そこからアンブロワーズが二枚腰を発揮。ダグラス・ホワイト騎手の叱咤に応えてライバルを3/4馬身凌ぎ、人馬揃ってのJRA重賞初制覇を果たした。

 その後、アンブロワーズは2歳女王決定戦の阪神JFに直行する。このレースの馬体重は22kg増の484kg。驚きの数字に不安を抱いたファンも多かったはずだが、ショウナンパントルからアタマ差の2着に健闘。改めて能力を示したのであった。

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