ペリー上陸記念日にスリープレスナイトを深掘り

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2025年07月14日 08:00  netkeiba

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08年のスプリンターズSを制したスリープレスナイト(08年10月撮影、ユーザー提供:ショウナンナンバーさん)
 7月14日は172年前の1853年、マシュー・ペリー提督率いる黒船艦隊4隻が江戸湾の浦賀に来航した日なので「ペリー上陸記念日」となっている。そこで黒船=クロフネの産駒の中でも、そのウィットに富んだ馬名が評判となったスリープレスナイトの馬生を振り返りたい。

 スリープレスナイトは父クロフネ、母ホワットケイティーディド、母の父Nureyevの血統。馬名の意味は「眠れない夜」。ペリーが黒船(クロフネ)で来航した時の動乱を読んだ狂歌「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず」にちなんで名付けられた。

 デビューからの2戦は芝で2着、3着だったが、初ダートの3戦目で初勝利。そこからは砂の短距離路線を歩み、瞬く間にオープン入り。4歳を迎えて京葉Sと栗東Sを連勝すると、陣営はCBC賞で1年5カ月ぶりに芝を使うことを決断する。迎えた一戦、芝適性が不安視されて4番人気に甘んじたスリープレスナイトだったが、番手追走から危なげなく押し切って重賞初制覇。勢いに乗って北九州記念も制すると、堂々の1番人気でスプリンターズSに駒を進めた。レースでは好位直後から直線で抜け出すと、キンシャサノキセキとビービーガルダンの2着争いを尻目に先頭でゴール。鞍上の上村洋行騎手とともにGI初制覇を果たしたのだった。

 その後のスリープレスナイトは2戦してともに2着だったため、結果的にこれが最後の勝利となった。繁殖としてもブロンシェダームの1頭しか産駒を残せなかったが、その血を継ぐ馬から大物が登場することを期待したい。

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