
善意でとった行動が、思わぬ事態を招くこともある。投稿を寄せた50代女性は、仕事を探している友人にある企業の社長を紹介。その結果、ややこしいことになった。
「子どもの同級生の母親で、知り合ってしばらくして彼女が離婚しました。専業主婦だった彼女が仕事を探していたので仕事で行き来のある社長に紹介しました。古株の事務員さんが定年を間近に控えて後任を探していたからです」
友人が働き始めてしばらく経ったある日、女性の元に「迷惑かけてごめんね」と、友人が泣きながら電話をかけてきた。(文:西荻西子)
「お子さんも私が育てるから離婚して。3人も7人も同じ」
突然の電話に、女性は何が起きたのか理解できず、「落ち着いたらまたかけてほしい」と告げて電話を切った。その直後、友人が働き始めた会社の会長から電話があった。会長は社長の父親にあたる人物だ。
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「『あなたが紹介してくれた女性が息子と浮気して参ってるんだよ。とんでもない人を紹介してくれたね』と言われたんです」
社長の妻が興信所に依頼し、彼女と社長の不倫を突き止めたという。社長の妻は自宅に彼女を呼び出し、問い詰めたのだ。
「その席で開き直った彼女が、『お子さんも私が育てるから離婚してくれ』と言ったそうです。社長側に4人、彼女には3人子どもがいるので『3人も7人も同じです』とまで言ったようで、厚かましいにも程があります」
女性は、「ただの知人ではなく仕事でお世話になった方からの苦情ですから、私も平謝りでした」と語る。
「申し訳ないけれど、よくもまあ、私の顔に泥を塗ってくれたなと感じました。改めて(友人から)電話をいただいた際は、これきりにしてほしいと言いました」
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ある日、自宅マンションのエレベーターに社長と友人が現れて……
その後も、女性は仕事で時折その会社を訪れることがあった。その際、社長から自身の家族について話を聞く機会があり、社長が離婚せず、不倫相手の住むマンションと元の自宅を行き来していることを知らされた。
女性はもう彼女とは関わりたくないと考えていたが、ある日、思わぬ場所で再会することになった。
「その後、しばらくして驚きました。私の住んでいるマンションのエレベーターに、朝、彼女と社長が乗っていたのです。売りに出た部屋に、何をどうしたのか2人が住むことになったようで、思い切り『おはようございます』と挨拶されました」
平然と声をかけてくる彼女に、女性は「あまりの図々しさに呆れてしまいました」と明かす。
「子どもに余計なことは言えないし、社長がまだ後ろにいるとなると『元気にしてるの?』と平気で話しかけてくる彼女には目を合わせず『元気にしてますよ』と答えるのが精一杯でした」
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女性はもうそのマンションに住んでいないので「(友人と社長の)2人がどうなっているのかは知りません」とのことだった。女性としては、不倫をする友人ではなく、社長の妻に肩入れしたくなるようだ。次のように書いていた。
「会長が亡くなり、子どもたちが皆成人しているとなれば、それぞれが自由に人生を選べると思いますから、貰えるものは貰って夫(社長)を手放す選択もありなんじゃないかなと、つい奥様の応援をしたくなってしまいます」
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