
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第166回】氷河期で非正規雇用の人間が月に1万円以上馬券を買うのはよくないと思ってしまいます。自分でもそうですし、他人にもそう思ってしまいます。氷河期で非正規雇用の人間が馬券に何万円も使ってしまうと、イメージが非常に悪いのではないかと妄想してしまいます。
真面目に勉強して働いた人でも貧乏なのが当たり前なのが氷河期ですので、氷河期は子供も結婚も、馬券も、仕方ないと諦めるべきでしょうか。それとも、なにかいい方法があるのでしょうか。
あきらめるしかないのが氷河期ではないと思っていますが、実際、氷河期と言われるだけあり、現実は冷たいのです。兼業して頑張って働いていますが、ボーナスをドカンともらえるような人とは小遣いのレベルが違うのです。(PN:人生のエアコン40代・男・自営業・アルバイト兼業)
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今週は七夕賞。本命のコスモフリーゲンが勝利! 対抗のドゥラドーレスが2着の完璧なワンツーフィニッシュ! 人気とはいえ、いい予想が出来たかなと思います。
それでは質問へ参りましょう!
氷河期。地球の寒冷化によるものではなく、温暖化にも関わらず氷河期。就職氷河期で身も心も懐も寒い状態なのでしょう。
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これは一体誰のせいなのか?
日本にも活気あふれる時代があったはずです。しかし、なぜか今はそれが感じられない。政界では裏金問題、パワハラ問題などの国民から選ばれた人がするようなことではないような事件が起きています。国会では足の引っ張り合いにしか見えないような議論が行われています。
皆さんは仮に今、一つだけ新しい法律が作れるとしたらどんな法律を作りますか? ちょっと考えてみてください。
どうでしょう? 自分に都合のいい法律でしたか? それとも国民が幸せになれるような法律でしたか?
おそらくほとんどの人が自分に都合のいい法律だと思います。これが実際に行われていると思うのです。国民の生活を苦しめるような増税も国や権力者達には都合のいいことです。奪う側がルールを決められるのですから、当たり前のようにそうなります。
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法律は本来、国民の秩序を守るため、安心、安全を守るために作られるもののはずですが、正直疑わしいです。
競馬税制で様々な政治家の方と対談しましたが、その疑いは深まる一方です。日本を治めている政治家や官僚達が賢くないのか? 私利私欲のために動いているからなのか? 言い方は悪いですが、いまの日本は腐ってます。
腐った果実の入った箱に新鮮な果実を入れても、新鮮だったはずの果実も腐りやすくなります。腐った果実を処分して、箱を新しく変えて、そこに新鮮な果実を入れないといつまでも腐りやすい状態が続いてしまうでしょう。
間も無く選挙があります。国民が新鮮な果実を選ばないと日本は良くならないでしょう。問題はそこに新鮮で美味しい、僕らを幸せにしてくれる果実があるかどうかです。
質問の回答になりますが、苦しい状態だというのは伝わりますし、質問者のような方々が沢山いるのだろうというのは分かります。しかし、愚痴を言っても前に進めません。
置かれた状態を打破するのか? この苦しい現実の中、楽しく生きる術を探すのか? 子供も結婚も馬券も諦める必要はありません。
無理だ!と言ってしまえばそこで終わりです。どんなに逆境だろうと、夢や希望は持ち続けて欲しいです。一筋の光を見つけて欲しいです。この世は平等だなんて思いません。とんでもなく不公平だと思います。理不尽だと思います。残酷だと思います。芸能界のニュースを見ても、足の引っ張り合い、SNSでは誹謗中傷が溢れています。
まさに混沌の時代です。それでも僕らは幸せを手にする権利はあるはずです。どんな状態だって、僕らは腐らずいきましょう!
☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ