大好きなひとが”カステラ”になって現れた! 大河原恵監督初長編作『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』公開決定

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2025年07月16日 14:10  クランクイン!

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映画『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』メインビジュアル (C)2025『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』
 大河原恵監督の初長編映画『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』が、9月27日より全国順次公開されることが決まった。併せて、メインビジュアルが完成。さらに、大河原監督とキャストの名村辰がコメントを寄せた。

【写真】『虎に翼』に小橋役で出演していた名村辰

 これまで、監督・主演を務めた中編作品『みんな蒸してやる』(2015)が第7回下北沢映画祭グランプリを受賞したほか、第37回ぴあフィルムフェスティバルではコンペティション部門に入選するなどさまざまな国内映画祭で注目を集めてきた大河原恵。人々が内に秘める恋心や生きづらさなど、簡単な言葉では表現し切ることのできない複雑な感情をすくい取り、独自の視点や言語感覚で映画へと昇華してきた。

 最新作であり初長編作品となる今作は、交際中の恋人・横溝千歳(名村辰)が突然別の女性と結婚することを知った春田望(大河原恵)の、行き場のない恋心の行方を描く物語。大好きな横溝を忘れられずにいた春田の前に、ある日、横溝の姿をした”カステラ”を名乗る男が現れ、次々に予測不能な出来事が展開していく。

 3月に開催された第20回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門でジャパンプレミアを迎え、JAPAN CUTS AWARDを受賞。現在ニューヨークで開催されている北米最大の日本映画祭JAPAN CUTS 2025では、現地時間7月19日夕方の上映を控えている。

 今回、そんな本作の劇場公開が決定。ポレポレ東中野を皮切りに、全国順次公開となる。さらに、春田とカステラが夜の街を笑い合いながら走っている楽しげな表情が印象的なメインビジュアルも到着。カステラをはじめ、タコ、ブラジャー、ラー油など、ちりばめられたイラストが劇中でどのような役割を果たすのか?

 監督であり、春田望役を演じた大河原恵は「『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』の劇場公開のお知らせができたことを嬉しく、とても感謝しています。関係してくださった皆様のおかげで、この映画にしかないひとりぼっちでひとりぼっちでない夜と夜明けを撮ることができました。ご覧いただくと開始5秒くらいでわかるのですが、全編とても奇妙なスケールでお送りしていきます。その奇妙さの中に光る身勝手で切実な素敵たちを、劇場でお楽しみいただけたら幸いです。9月27日(土)からポレポレ東中野さんを皮切りに、全国順次公開です。どうぞよろしくお願いいたします!」とコメント。

 横溝千歳役とカステラ役の二役を演じた名村辰は「この世には、言葉じゃ説明できないことがあまりにも多いから映画があるのだなと、そんなことを思う撮影期間でした。僕にとってもとても大切な映画です。この映画には、コーラガムが口で弾けたときのような快感があります。なんというか、悲しみを『yeah!』というパッションで吹き飛ばせる力があるように感じるんです。そんな不思議に力強い大河原監督の世界を、不器用で切実な登場人物たちの要約できない人生を、ぜひ劇場でご覧ください!」としている。

 映画『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』は、9月27日より全国順次公開。
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