限定公開( 1 )
スマートフォン向けにリリースされている手書き/イラストアプリは、基本的に指で書くことを前提としているものが多い。しかし、ペン先よりも太い指で文字や絵を書くのは難しく、かといってペン入力に対応しているスマホは限られている。
そこで汎用(はんよう)的に使えるタッチペンが以前から根強い人気を集めているが、3COINSが7月14日に発売したスマホ向けタッチペンの新製品「2WAY TOUCH PEN」は、2種類のペン先を使い分けられるユニークな商品だ。早速実物を入手して試してみた。
●500円で買える、ディスクと導電繊維の二刀流
2WAY TOUCH PENは、片方の端に透明ディスク、もう一方に導電繊維のペン先を備えたタッチ対応ディスプレイで使えるタッチペンだ。カラーバリエーションはブラックとシルバーで、価格は550円だ。
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パッケージはシンプルで、中身が見えるのでカラーを取り違えて買うことはなさそうだ。両端のペン先が見えるようにキャップを外した状態でパッケージングされている。
このキャップが優れもので、どちらの端にも被せられる。しかもマグネットで小気味よく吸着する。これならおそらく紛失しづらいだろう。
ディスクタイプ
ディスクタイプのペン先には、その名の通り先端に静電容量式のタッチパネルを反応させるための透明ディスクが取り付けられている。ペン先が見やすいので、細かい描写もしやすい。
導電繊維タイプ
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導電繊維タイプは、柔らかな金属繊維のメッシュをスポンジに被せたペン先になっている。太めで描画される部分が確認しづらいが、ディスプレイを傷つけにくいというメリットがある。
●導電繊維タイプは端末を選ぶかも
まずはAndroidスマートフォンのGalaxy S25で試した。一部のGalaxyで使えるSペンの代わりになるだろうか。
試し書きに使ったアプリは、Galaxy標準アプリの「Notes」だ。サクッと手書きするのに重宝している。
ディスクタイプのペン先で描いたものと導電繊維タイプのペン先で描いたものがこちらだ。ディスクタイプではペン先を動かした通りに描画できている。導電繊維タイプはペン先が太いので、大きな文字しか書けないのが玉にきずだが、線が途切れるということはなかった。
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Sペンを搭載しているGalaxy S23 Ultraでは、「ギャラリー」アプリで写真への書き込みはできたものの、「Notes」アプリへの書き込みはできなかった。Notesアプリでは専用ペン入力を優先してタッチ操作を無効化しているからだろう。
iPadでも試してみた。高価なApple Pencilの代わりになればこれほどありがたいことはない。利用したのは「Sketches」というイラスト専用アプリと、「MetaMoJi Note」という手書きノートアプリだ。
Sketchesアプリでは、どちらも同じようにイラストを描くことができた。ただ、小さい描画領域では、線が途切れがちになる。
MetaMoJi Noteアプリの場合、導電繊維タイプでは線が途切れることがあったが、ディスクタイプではほぼ問題なく文字を書けた。
iPhone 16のメモアプリで2WAY TOUCH PENを使って手書きメモを使ってみたところ、導電繊維タイプのペン先では、線が途切れてしまった。しかし、ディスクタイプでは、指で書くより細かな文字が書きやすかった。
●バッグの中や玄関に1本置いておきたい
SペンやApple Pencilのような精度は期待できないものの、ディスクタイプのペン先では、小さめの文字も書けるし、自然な速度での運筆にも描画が追い付いていた。こうした汎用(はんよう)的に使えるペンは「ひと昔前は3000円弱くらいしたのになぁ」と感慨深い気持ちになった。
汗まみれの指先でスマホ操作をしたくない人、荷物受け取り時にもう少しスマートにサインしたい人、小さい子供のお絵描き用などに、数本用意しておいても良いのではないかと思えるようなできであった。
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批判受け66種類ランダム販売変更(写真:ITmedia NEWS)29
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