<ソフトバンク2−2ロッテ>◇17日◇北九州
ソフトバンクは恵みの雨で、今季4度目の引き分けに終わった。2−2の6回表に4失点も、ロッテの攻撃中に降雨コールドが決定。規定により、5回裏終了時のスコア、2−2が最終結果になった。運を味方に黒星を免れ、敗れた首位日本ハムとは2ゲーム差。18日の移動日をはさみ、19日からは敵地ベルーナドームで西武3連戦だ。球宴前のラストカードで日本ハムをさらに猛追する。
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まさかの幕切れだった。雨脚が強かった北九州市民球場で、歓声とどよめきが交わった。降雨コールドにより2−2の引き分け。6回表、ロッテに許した4得点は幻になった。
開始前から雲行きが怪しく、午後7時03分に一時中断。1時間5分後に試合を再開し、1−2の5回無死二塁で牧原大が同点打を放った。「雨で中断になったりとイレギュラーな試合になっていますが、何とか観戦に来ているファンのためにも」。気迫の一打で、試合が成立した5回裏終了時での劣勢を防いだ。
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6回に、川口が上田にプロ1号の勝ち越し2ランを献上。その後もロッテ打線は止まらなかった。だが再び雨風も強まった。2度目の中断を経て、午後9時半前に審判が降雨コールドを告げた。6回の表裏が成立していないため、規定により5回裏終了時が最終スコアになった。ソフトバンクにとっては恵みの雨で黒星を免れた。
小久保裕紀監督(53)は「年に1度の北九州での試合開催。この試合を楽しみに観戦にきたファンの方々には5イニングまでしか進行できず残念ですが、天気ばかりは仕方がないところ」とコメント。そのうえで「北九州市民球場のグランドキーパーの方々、球場関係者、中断から試合再開までグラウンド整備に携わってくださったすべての方々に、本当に感謝しなければいけない日となった」と頭を下げた。今季5度目の同一カード3連勝こそ逃したが、負けなかった事実は大きい。首位の日本ハムは敗れ、2ゲーム差に接近した。
19日から敵地ベルーナドームに乗り込み、西武3連戦を迎える。選手会長の周東は出場5試合連続安打、さらに4試合連続盗塁中。規定打席到達も目前で打率2割9分4厘と好調だ。周東は「上に離される訳にはいかない。まずはカード勝ち越し。初戦を取れるようにしたい」とラスト3試合を見据えた。報われた1日をつなげたい。【只松憲】
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