
今朝(18日)にかけては九州や四国で滝のような雨。日中から夜にかけても九州を中心に断続的に雨脚が強まるため、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒を。長崎県と佐賀県では、昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
今朝にかけて局地的に滝のような雨
今日18日の朝にかけては、暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、九州や四国を中心に雨の降り方が強まっています。
1時間降水量は、長崎県の長浦岳で69.0ミリ(3:26まで)、高知県の本山で55.0ミリ(5:51まで)と、滝のような「非常に激しい雨」が降りました。
24時間降水量は、高知県いの町の本川で348.5ミリ(8:20まで)と、7月平年ひと月分の8割近い雨が、たった1日で降ったことになります。徳島県や三重県、岐阜県でも200ミリを超える大雨になっている所があります。
長崎県・佐賀県 線状降水帯が発生する可能性
このあと日中から夜にかけても、九州を中心に雨雲が次々と流れ込むでしょう。局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降りそうです。長崎県と佐賀県では、昼過ぎから夜のはじめ頃(正午〜午後9時)にかけて「線状降水帯」が発生する可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
19日6時までに予想される24時間降水量(多い所)は、中国地方で80ミリ、九州北部地方で180ミリ、九州南部で120ミリとなっています。長崎県は180ミリ、佐賀県は150ミリですが、線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯とは、発達した雨雲が線状にどんどん発生して、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される、強い雨のエリアのことです。同じような場所で顕著な大雨が続くことから、甚大な災害が発生する恐れがあります。
線状降水帯発生時にとるべき行動とは
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線状降水帯が発生している場合は、すでに土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっている状態です。
自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。ただし、土石流が想定される箇所においては危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。
土砂災害は、雨が弱まったり止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、すぐに斜面から離れてください。
また、河川の増水・氾濫も大雨のピークが過ぎた後に発生する場合があります。雨が弱まっても川には絶対に近づかないでください。