上皇后さまに付き添われ、東大病院から退院された上皇さま=18日午前、東京都文京区 心臓の新たな内服薬治療のため、東大病院(東京都文京区)に入院していた上皇さま(91)は18日、退院された。新たに「上室性不整脈」が確認され、心臓への負荷の高い階段昇降などは今後控えるという。
上皇さまは午前11時半ごろ、上皇后さま(90)に付き添われ、車で東大病院を出発。お住まいの仙洞御所(港区)へ戻った。
側近によると、5月に判明した「無症候性心筋虚血」に対し、心臓の負荷を和らげる内服薬治療が入院中に予定通り始まった。徐脈や不整脈の副作用はなかったが、治療開始前の検査で、脈拍が速くなる心臓上部の「上室性不整脈」と診断された。
新たな内服薬はこの不整脈にも有効とされ、医師団が慎重に経過を観察する。自覚症状はなく、健康維持のための散策は時間と距離を短縮して行い、皇居・生物学研究所でのハゼの研究は続ける。例年行っている夏の静養は経過を見て判断する。