
【インタビュー】大西風雅が“年上&年下っぽい部分”を告白 「アドリブ力が鍛えられた」入所初期のエピソードも
『サマータイムマシン・ブルース』は、ヨーロッパ企画の第8回公演として2001年8月の初演以降、これまで劇団内で3度上演され、2005年には本広克行監督により映画化された上田誠の戯曲。
とある大学のSF研究会の部室を舞台に昨日と今日をタイムトラベルしていく若者たちを描いており、青春の初々しさ、張り巡らされた数々の伏線が回収されていく美しい脚本、コミカルな会話劇、個性豊かなキャラクターたち、ちょっと不思議で心躍るSF感、作・上田誠の魅力が詰め込まれたヨーロッパ企画のフラッグシップ・タイトルだ。
当時、大学生だったヨーロッパ企画のメンバーが等身大に演じ名作となった『サマータイムマシン・ブルース』に、今に全力にがむしゃらで壮気に満ちた若い世代と共にもう一度、息を吹き込む。演出は、上田誠と共にヨーロッパ企画を設立し、本作に役者として出演してきたヨーロッパ企画の諏訪雅が務める。
主演の甲本役は、ミュージカル『町田くんの世界』や舞台『ロミオとロザライン』で主演を務めるなど舞台でも活躍する、川崎皇輝。また、甲本と同じSF研究会のメンバーを、元木湧、安嶋秀生、長瀬結星、大西風雅、高橋曽良が演じる。
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川崎は「僕たちにしか出せない空気感を大切にしながら、唯一無二の魅力ある作品にできるよう、精一杯演じます。ぜひ、劇場でお待ちしております」とコメント。
大西は「今回の舞台はみんな年齢も近く、仲が良いメンバーなのでその良さをいっぱい出していきたいです!」と意気込んでいる。
舞台『サマータイムマシン・ブルース』は、東京・IMM THEATERにて10月22日〜11月2日、愛知・COMTEC PORTBASEにて11月6・7日、大阪・サンケイホールブリーゼにて11月12〜16日上演。
制作陣、キャストのコメント全文は以下の通り。
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<コメント全文>
■演出:諏訪雅
『サマータイムマシン・ブルース』は、僕らヨーロッパ企画が24年前に作った作品です。自分たちで演じるには、さすがに少し年を重ねすぎましたが、いまの若い俳優が演じることで、この作品の面白さが、新しい空気とともに、今の時代にも伝わると思い、今回の企画を提案させていただきました。
この夏、彼らと一緒に、もう一度、青春を駆け抜けてみたいと思います。ヒザが少々不安ですけど、預けられるだけ全体重を預けて、駆け抜けてみます。
■脚本:上田誠
僕らヨーロッパ企画の原点であり、もう還れない場所だと思っていました。そしたら部室にタイムマシンが現れてタイムトラベルできたような気持ちです。そしてずいぶん華やかに美化された過去になりそうです。相も変わらずくだらない面々にまた会えるといいなあ。
■甲本役:川崎皇輝
長く愛されているこの作品に関わらせていただけること、非常に嬉しく光栄に思います。どこか懐かしい雰囲気の中で繰り広げられる、軽快で何気ない会話が今作の魅力ですが、その中に緻密な伏線が張られています。最後には必ずもう一度観劇したいと思っていただける、そんな作品にしたいと思っております。僕たちにしか出せない空気感を大切にしながら、唯一無二の魅力ある作品にできるよう、精一杯演じます。ぜひ、劇場でお待ちしております。
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今回題材となっているタイムマシンですが、もちろん実際に見たことはありませんが、きっとどなたも知っているのではないでしょうか。小さい頃にアニメで見ていたあのタイムマシンが実際に現れて、僕たちSF研究会がどうするのか、未来や過去がどうなってしまうのかドキドキする展開になっています。このドキドキを皆さんにも楽しんでもらえるよう、全力でが
んばります! 是非観に来てください。
■新美役:安嶋秀生
今回、ちょっぴり天然で、でもどこか憎めない新美役を演じます。僕自身も少し新美に似ているところがあると思うので、新美の魅力をみなさんにお見せできたらいいなと思っています。時間をめぐる青春のドタバタ劇に、思いきり飛び込んでいきます! 全力で頑張るので、ぜひ劇場に観に来てください。
■小泉役:長瀬結星
小泉役のお話をいただいた時は、素直に嬉しかったです。自分にすごく合っている役だなと思いますし、性格や雰囲気など似ているところも多いと思います。特に、小泉はよく喋るキャラクターなのですが、僕自身もグループの中で喋っていることが多く、小泉と自分がどれくらい似ているのかにも注目してもらえると嬉しいです。一生懸命演じるので、ぜひ観に来てください!
■木暮役:大西風雅
大西風雅です! 今回の舞台はみんな年齢も近く、仲が良いメンバーなのでその良さをいっぱい出していきたいです! このメンバーでつくる空気感、掛け合いなどに注目してみてください。最高に面白い舞台にします! 頑張るぞ!
■田村役:阿達慶
映画に続き、上田誠さん脚本の物語にて未来人を演じられることになり、とても嬉しい気持ちでいっぱいです! ヨーロッパ企画さんの舞台や映画でもたくさん愛されるこの物語を、僕たちジュニアでどう繰り広げることが出来るのか、今からとても楽しみです。お越しいただく皆さまには、田村という未来人を楽しんでいただけるよう、精一杯向き合っていきたいと
思います。
■曽我役:高橋曽良
初めて大学生役を演じることになり、不安な気持ちもありますが、後輩キャラである「曽我」という役には自分に似たような感覚がある気がしています。また、この作品に出演できることへの素直な喜びと、自分にとって大きな学びになるのではないかという期待もあります。先輩と後輩のコミカルな関係を皆さまに楽しんでいただけるように、稽古の段階からその空気感を作り上げていけたらと思っています。精一杯頑張ります!
■照屋役:大窪人衛
2018年に本多劇場で観た「サマータイムマシン・ブルース」はそれまでの劇団の歴史と観客の想いが乗っかったとんでもない化け物作品でした。劇団員の方達の台詞のやりとりはまるでジャズのセッションを聞いてるかの様な心地よさがあり、観劇後は恥ずかしながらもその美しさに涙を堪えきれなかった。当時上田さんが書いた時の初期衝動、リビドーを大切に諏訪さんの下、若いみなさんと一緒に頑張れたらと思います。劇場にてお待ちしています。
■柴田役:北村沙羅
私も、そしてきっと皆様も大好物であろう“青春”。どうしても今作に出演して青春に触れたいと願っていたところ、柴田役に選んでいただき本当に光栄です。初演が私の生まれ年と同じ2001年とのことで、作品と同い年というのもどこか繋がりを感じます。公演期間は肌寒くなってくる頃ですので、ぜひ私たちの暑い夏へいらしてください! 劇場でお待ちしております!
■伊藤役:川原琴響
伊藤役を演じさせていただきます、川原琴響です。過去にヨーロッパ企画さんで上演された舞台や映画化された作品を拝見したのですが、気がついたら頭の中が空っぽになって、何も考えずに思いっきり楽しんでいました! そんな楽しい作品に自分が参加できることがとても光栄で、大学生ならではの、若々しい青春をお客さまとともに過ごせると思うと、今から本当にワクワクしています。