東京高裁 東証プライム上場の建設会社「ヤマウラ」(長野県駒ケ根市)の子会社から約9億円を着服したとして、業務上横領罪に問われたヤマウラ元経理担当社員の長男、村田俊樹被告(36)の控訴審判決が18日、東京高裁であった。斉藤啓昭裁判長は懲役7年とした一審長野地裁伊那支部判決を支持し、被告側控訴を棄却した。
被告側は、村田被告が主導的な立場にあったとした一審判決は不当で、懲役5年程度が相当だと訴えていた。斉藤裁判長は「一審の判断に誤りはなく、判決後に謝罪している点を考慮しても量刑が重すぎるとは言えない」として退けた。
判決によると、村田被告は父親=一審懲役10年、控訴中=と共謀し、2020年12月〜23年4月、子会社から村田被告の会社などの口座に計約9億490万円を入金し、横領した。