1番人気を買って万馬券!? 佐賀最終レースは距離短縮組と内枠の金山騎手が狙い?

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2025年07月18日 17:00  netkeiba

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特注条件で勝率50%を誇る金山昇馬騎手に注目!(写真提供:佐賀県競馬組合)
 焼き肉とハイボールを交互に口に運びながらワイワイ騒いでいた飲み会の途中。「ごめん、佐賀の最終レース買ってもいい?」と、スマホをじっと見つめて馬券を買い、YouTubeライブを開いてみんなでレース観戦したことがあります。ゴール前で「そのまま!」と叫び、3連複が的中したことを伝えると「配当どのくらいつくんやろ?」「ここの焼き肉、奢ってもらおうかな」と、さながら競馬場の雰囲気に。残念ながらトリガミで、幸か不幸か奢らずに済んだのですが、これもナイター競馬ならではの楽しみ方。この時は20時40分が最終レースの発走時刻で、佐賀競馬を見終わった後もはしゃぎながら夜は更けていきました。

 佐賀競馬の最終レースは毎週、様々なタイプのレースが組まれています。中でも面白いのが「ドリームシリーズ」と「ウーマんチャンス」。「ドリームシリーズ」とは、賞金下位から順に出走馬が編成されるレースで、3歳馬限定の同シリーズでは全馬未勝利ということも珍しくありません。「ウーマんチャンス」はそれの牝馬限定戦。これらのレースの特徴は、単勝1番人気が3着内率86.9%と非常に高い一方で、23レース中9レースで3連単万馬券が出ていることです。

「普段、地方競馬はあまり見ないんだよね」という方でも、1番人気から買って上手くいけば万馬券をゲットできる、なんていう夢のレース。このシリーズでは頻繁に900m戦も組まれていて、ワンターンの超短距離戦とあってとにかく逃げ・先行有利。出走馬の細かな特徴が分からなくても、近走成績を見て前に行けそうな馬を選んでいくと、ゴール前で興奮できることが多々あります。また、前走が1300m〜1400mの距離短縮組も好成績です。

 日によっては特別な条件が付かない、一般的な3歳限定やC2クラスのレースが最終レースに組まれていることもあります。そんな時、覚えておきたいのが「1400m×内枠×逃げ・先行」の金山昇馬騎手。最終レースでこの条件に当てはまると、勝率50%です。前付けすべき馬でしっかり先行してくれることが好成績の一因でしょう。

 また、金山騎手といえば昨年のサマーチャンピオンJpnIIIでハンデ60kgを背負ったラプタスに騎乗し、2着。台風の影響でレースが日曜日に延期になったことで幸英明騎手からの乗り替わりだったのですが、3〜4コーナーでは距離ロスを抑えて内からスルスル進出し、ゴール直前まで先頭に立っていました。佐賀では内ラチ沿いは砂が深く、そこを通るのはタブーとされていますが、日によっては内が使えたり、馬によってはそこまで苦にせず、そこを判断して思い切った騎乗を見せたのでした。

 ここまでツラツラと書きましたが、筆者はというと「その馬買っていない…」という1頭がいつも3着以内に入り馬券を外す日々。あと一歩の惜しさが楽しくて、たまに当たる馬券が嬉しくて、気づくと週末の夜は佐賀競馬を買っています。netkeiba内には特設サイト「netSAGAkeiba」があり、最終レースのデータ分析コラムや、アニソンシンガー亜咲花さんや新聞記者の予想が無料で見ることができます。

 また、夏は佐賀競馬場でイベント盛りだくさん。7月22日はJRA馬も迎えて九州産限定の重賞「霧島賞」が開催。実はこのレース、森泰斗調教師(船橋)が騎手時代に重賞初制覇を果たした一戦なのです。そこで、今年は森調教師をゲストに迎えてのトークショーや来場記念競走の表彰式プレゼンターを実施予定。厩舎開業前の今だからこそ実現したビッグイベント。どうぞお楽しみください。

※データはすべて2025.1.1〜2025.7.10

(文・大恵陽子)

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