
【動画】本編初解禁! 『君の顔では泣けない』特報
本作は、君嶋彼方のデビュー作である同名小説を坂下雄一郎監督のメガホンで映画化。
物語の始まりは、高校1年生の夏。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみ。これは何かの間違い、と元に戻ることを信じその方法を模索し奔走する。しかし、誰にも言えない秘密を抱えた陸とまなみは、15年たっても元には戻らなかった。人生の転機を入れ替わったまま経験していくふたり。しかし30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。
主演の芳根京子は、入れ替わったことをなかなか受け入れられないままなじめず、不器用でありながらも誠実に生きようとする主人公・坂平陸を、揺れ動く衝動と痛みをもって演じ切った。そして、陸と入れ替わってしまう水村まなみ役には高橋海人。心に“まなみ=女性”である本音を隠し、うまく“陸=男性”として気丈にふるまう難しい役どころを、柔らかなまなざしと感情で体現した。
このたび、新キャストが解禁。物語のキーパーソンとなる田崎淳一を演じるのは、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で、海軍士官・柳井千尋役の好演が話題となった中沢元紀。入れ替わる前から陸の親友であったが、陸とまなみが入れ替わったことで、ふたりとの関係性、そしてふたりに対して抱く感情を少しずつ変化させていく難しい役どころをまっすぐに演じた。
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まなみの結婚相手、蓮見涼を演じるのは前原滉。前原はドラマ『波うららかに、めおと日和』(2025年/フジテレビ)に続いて芳根との共演となり、今回は“夫婦”という関係性に。入れ替わったまま生きる陸に寄り添い、かけがえのない存在となっていく涼が、陸の決断にどんな影響を与えることになるのか?
陸の弟・坂平禄を演じるのは林裕太。林が、陸にとって一番身近な家族である弟・禄を演じる。“涙が止まらなかった”というファンも多い、原作の“あるシーン”を芳根とともに劇中で演じている林。「家族との記憶を大切にしている」と語るキャラクターを、どのように体現しているか、期待が高まる。
陸とまなみ、ふたりの家族を演じるキャストとして、大塚寧々と赤堀雅秋がまなみの両親を、片岡礼子と山中崇が陸の両親をそれぞれ演じる。入れ替わったふたりの子どもを目の前に、その秘密を知らずに接する難しい役どころを演じており、大塚は「芳根京子ちゃんと高橋海人君の役に真っ直ぐに向き合う二人の瞳が切なくも強く美しい」とふたりの芝居を絶賛している。
さらに、石川瑠華、前野朋哉、ふせえりといった実力派も出演し、作品にそっと寄り添う演技を見せている。
映画『君の顔では泣けない』は、11月14日より全国公開。
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追加キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■中沢元紀:田崎淳一役
この度、陸とまなみの友達である田崎淳一役を演じさせていただきました。
作品を観て、陸とまなみ2人にしか分からない、分かりようがない世界でお互いのことを慎重に確かめ合いながら歩んでいく2人に心を打たれました。撮影日数は少なかったですが、その中でも芳根京子さんにお芝居についてご相談させていただいたり、同い年の高橋海人くんに刺激をもらいながら撮影した日々は、とても大切な想い出です。
切なくも、優しく温かい空気に包まれている唯一無二の作品の一員になれて、とても嬉しく思います。入れ替わって15年。誰も想像できない世界で迷いながらも、丁寧に生きる2人の人生をぜひ映画館で見届けていただきたいです。
■前原滉:蓮見涼役
「君の顔では泣けない」蓮見涼役で出させて頂きました。前原滉です。
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■林裕太:坂平禄役
坂平禄役を演じさせていただきました、林裕太です。
自分を自分らしくさせているものって何なのでしょうか。見た目も考え方も変わっていく人間にとって、それは記憶だと私はこの作品を通して思いました。誰かと過ごしてきた時間だけは変わらない。人が写真を残すのはその時を形にして忘れたくないからだと思います。禄は家族とのそんな記憶を大切にしている陸の弟です。撮影中の芳根さん、高橋さんお二人の佇まいは入れ替わった陸とまなみそのものでした。寂しさとそれでも生きようとする力強い意志を一緒にお芝居していて感じました。陸とまなみ、二人が歩んできた道のりをより多くの方に辿って頂けたらと思います。
■大塚寧々:水村渚役
その題名、どういう意味なのか、何が起こるのか、色々な想像を掻き立てられました。その秘密は少しずつ明かされ、あっという間にその世界に引き込まれました。入れかわってからの15年だけではなく、その後の15年も丁寧に描かれている事に驚き、素晴らしい物語だと心から思いました。
陸とまなみ、その役を生きる芳根京子ちゃんと高橋海人君の役に真っ直ぐに向き合う二人の瞳が切なくも強く美しい。ありえないと思う事が起きた時、人はどう向き合うのか。驚き戸惑いながらも、どう生きていくのか。今までは自分のことだけ考えていたけど、入れ替わることによって相手のことも考えなくてはならない、一人ではない、二人の決断、そして周囲の人々の気持ちと行動。親としてどうすればいいのか、何が出来るのだろうか。「私が救われたように、私もいつでも救い続けるよ」という劇中の言葉が心の奥深くまで届きました。人としての優しさ、温かさに溢れている作品です。
■赤堀雅秋:水村治役
とにかく今、誰と喋っているのか常に混乱してた記憶です。父親役の自分でさえそうなのですから主人公のお二人はおそらくノイローゼ。ま、本来の人生でも「自分が何者なのか」に翻弄され続ける日々。だからきっと、そんな映画なんだと思います。
■片岡礼子:坂平葉月役
最初は身体が入れ替わると生活の何がどうなるのか興味が沸き、戻れないならどうするかと想像すると、絶望感と孤独が押し寄せてきました。最後まで想像が追いつかない脚本でした。
芳根さん、高橋さんとの共演を振り返ると涙目になります。なぜなら二人は、映画の中の置かれた立場の混乱を受けとめ、真摯に考え抜くことで新たな壁にぶつかり続けていたからです。俳優として苦悩の連続だったと思われます。ひたむきに二人がこの役を生きてくださることが、状況を分からない親の役として救いでした。二人の真摯さを包む現場も素敵でした。監督が丁寧に向き合ってくださることで、体験したことのない設定も悩み過ぎずに過ごせました。
いま見えている世界は、一つではないのかもしれない。それでも人が愛おしい存在であることに変わりはないと感じられる映画です。この映画を観終わった後は、世界が変わって見えると思います。ぜひ劇場でお楽しみください。
■山中崇:坂平春樹役
陸の父、坂平春樹を務めました。
入れ替わってしまうという運命の悪戯に、前を向いて日々を懸命に生きる陸とまなみのふたりの姿がとてもたくましく、そしてとても愛おしく感じられました。
脚本を読んで、世界は自分を映す鏡。という言葉を思い出しました。もしかしたら僕はあなただったかもしれない、あなたは僕だったかもしれない。その想像力があればきっと、人にやさしくなれる。この作品はその大切さを語りかけてくれているように思いました。いま、この時代にこそ、響いてほしいと思います。ご覧いただけたら嬉しいです。