
HKT48が7月23日(水)に19thシングル『半袖天使』をリリース。ということで、今作のセンターであり、先日卒業発表をした地頭江音々(ぢとうえ・ねね)、そして3作連続の選抜メンバー入りとなる梁瀬鈴雅(やなせ・れいあ)、江口心々華(えぐち・ここは)の3人に、最新シングルについての思いや、今のHKT48の良さなど聞かせてもらった。
――今回、3人は週プレNEWSに初登場ということで、それぞれどんなコか聞かせてほしいなと。最初は江口さんについて。
梁瀬 えぐっちゃんはあざとくて、よくファンの方を釣ってるイメージがあるんですけど、ステージに立ったら本当にかっこよくて、ダンスもキレキレで。そのギャップがすごく魅力的だなと思いますと、
地頭江 めっちゃ変わってるコ。マイペースだし、ぶりっ子を自分からやりたくてやってる感じだし。ビジュアルはハーフツインが似合うまゆゆ(渡辺麻友)さんみたいな感じだけど、面白くなりたいと言っていて。MCでウケなかったら、悔しがって泣いていたり。
|
|
あと人一倍負けず嫌いなんですけど、それをあまり表に出さない。松岡はなさんの卒業コンサートで、OGの方が出てくれたんですけど、そのステージを見て悔しいって言って泣いてたんです。その悔しがり方って、上に上がるコがする悔しがり方だなと。そういうのを見て頼もしいなと。
江口 嬉しいです(涙)。もう満足です......。
――梁瀬さんについてはどう?
江口 尊敬しているところがたくさんあって。やりたいことや伝えたいことをちゃんと言葉にできる。私はそういうのができないので、自分をちゃんと出せてかっこいいなって。でもときどき赤ちゃんみたいになることもあって。そのギャップが可愛いなって。
地頭江 ここが内に秘めてるものをあまり表に出さないタイプなら、鈴雅ちゃんは闘志とかが100%出るタイプ。でも、そこに説得力が伴わないとファンって付いてこないと思うんですけど、鈴雅ちゃんはちゃんとあって。だからこそ着実にファンの人を増やして、今、こうして選抜に入ったりとか。もうカリスマ性があるんだろうなと。
|
|
――先輩の地頭江さんについては?
江口 音々さんは周りをめちゃめちゃ見てくださる先輩です。後輩ひとりひとりに気を配って、声をかけてる様子も見ますし。すごい頼りがいあります。今回、センターをされると発表があったとき、私はもちろん、家族も大好きなのでみんな喜んでいました。
梁瀬 前はチームが違ってあまり接する機会がなかったんですけど、あるとき私がHKT48のことで悩むことがあって。スタッフさんに相談へ行ったら、「音々ちゃんは誰よりもHKT48のことを考えているから、いったん音々ちゃんと仲良くなって」と言われて。
――まずは地頭江さんに聞いてもらいなさいと。
梁瀬 それと、音々さんも闘争心を持っているはずなんですけど、後輩に譲る場面が多くて。「HKT48が盛り上がるため」を第一に考えてやってくださってるなっていうのをすごく感じるんです。だからこそ、音々さんがセンターに立ってすごく嬉しいです。
――地頭江さんは満を持してのセンターですが、いかがですか?
|
|
地頭江 私は自分のことを自分事に思ってないところがあって、センターになってからも、しばらく「センターだ!」みたいになってなかったんです。でも今回は久しぶりにファンの皆さんの前で選抜発表があって。終わったあとのお見送りで、泣いていたり、言葉に詰まっているファンの方を見て、一気に嬉しさがこみ上げてきましたね。
――ファンはずっと地頭江さんのセンターを願っていたわけですもんね。
地頭江 でも思い返してみたら、表題曲のセンターになりたいと思って動いていた時期がなくて。私は長期の目標を立てるのが苦手なんです。選抜に入るとか、お話し会の完売数を増やしたいみたいな、ひとつひとつの目標をクリアしていったら、いつの間にかセンターになっていたというか。
――コツコツ積み重ねた結果なんですね。梁瀬さんと江口さんは3作連続で選抜メンバー入りです。
梁瀬 最初に選抜に選ばれたときは、ふわふわしてたんですけど、前作ではえぐっちゃんとシンメで前の方に立たせていただいて、意識が変わったというか。だから今回は胸を張って、闘争心を出して頑張っていきたいなと。
江口 初めてメンバーがいる中での選抜発表だったので、いろいろな気持ちになって。私でいいのかなみたいな気持ちもあったんです。でも、選抜メンバーってHKT48の先頭を走るすごい大事な場所で、グループを引っ張っていくんだって気持ちで、自信を持って頑張りたいなって思います。
地頭江 今回はファンの皆さんの前での選抜発表の前に、久しぶりにメンバー全員が集められての選抜発表があったんです。若いコは初めての経験で、嬉しいコがいれば悲しいコもいるし、選抜発表が終わったあと、なんとも言えない空気になっちゃって。しばらく沈黙みたいな。
そしたら(豊永)阿紀ちゃんが「シングルは、選抜メンバーっていうのがあるかもしれないけど、HKT48みんなでやることだから。悔しいとかいう気持ちがあるかもしれないけど、みんなで頑張ろう!」って締めてくれて。
――さすがキャプテン、良いこといいますね。MV撮影はどうでした?
江口 大分の城島高原パークや海で楽しんでいる姿を撮っていただいたんですけど、無邪気で可愛いメンバーたちの様子がたくさん見られるじゃないかなって。
地頭江 今回はコンセプトがすごくありがたくて。私が初センターで不安を感じているところに、前回センターのいぶくる(石橋颯&竹本くるみ)が駆けつけてくれて。連れて行かれたバスにメンバーがいて、みんなで遊園地へ行って、私を励ましてくれるんですよ。もうスタッフさんはどれだけ私のことをわかってくれるんだろうって。それだけで泣きそうでした。
梁瀬 HKT48と言えば仲の良さだから、その仲の良さを前面に押し出したMVだなって。音々さんを囲んで、みんなで「音々さん!」「音々さん!」って、盛り上げてるシーンも見どころです。
地頭江 あそこは撮影で疲れているのもあって、みんなのテンションがヤバくて、そのまま胴上げされると思った(笑)。でも本当に楽しくて、一回も緊張しなかったですね。
――改めて今のHKT48の良さってなんだと思います?
江口 面白いことをやってるときが楽しいなって。6月にイベントがあったんですけど、「未成年の主張」をオマージュして、メンバーに伝えたいことを叫ぶってコーナーがあって。私は同期の藤野心葉ちゃんに、「私が投稿してるインスタのいいね数をいちいち見てくるな!」って、面白い感じで言ったら、たくさんの方が笑ってくださって。そういうのができるのも良さだなって。
梁瀬 私はHKT48といえばライブというイメージがあって、6月のイベントでは全員でライブもやったんですけど、すごい楽しくて。またたくさんライブをしていきたいです。
地頭江 今のコにもイズムが受け継がれているなって思うんです。HKT48ってコンサートで昔からお笑いっぽいことをやったりするんですね。世代が変わって、もうやりたくないってなってもおかしくないけど、続いていたりするし。
あとはコンサートで「盛り上がっていきましょう」とか、ファンの皆さんを煽るんですけど、誰でも任せられるんですよ。最初に私が任された頃とか、ドキドキしながらやってたんですけど、今のコは当たり前にそれができてる。技術はこれからかもしれないけど、心構えができているなって。
――ふたりは煽りをやってみてどう?
江口 当日急に任されたことがあって。言葉とかも考えなきゃいけなかったんですけど、終わったあとにスタッフさんに「良かったよ」って言って頂けて、嬉しかったです。
梁瀬 私は苦手だなって思うんですけど、あまのじゃくなので、他のコとは違う言葉を言いたくて。でも思い浮かばなくて、音々さんに相談したこともありますし、何を言ってるかわかんないみたいなこともありますけど、もっと上手になりたいなって思います。
――今後やりたいことはありますか?
江口 グループとして、すごい素敵な環境にいさせていただいてるんですけど、歴代の先輩方が立っていたような大きなステージに憧れているので、いつか立ってみたいですね。
個人では演技のお仕事をやったことがなくて。舞台をやってみたいですし、ダンスが好きなので、1期生の本村碧唯さんや2期生の上野遥さんがやってるような、楽曲の振り付けとかもやってみたいなって。
梁瀬 私はグループとしては、今のHKT48を知ってもらいたいのが一番です。絶対に好きになってもらえる自信があるし、そのために常に努力しているつもりだし。本当は直接ライブを見て、好きになってもらうのが一番だとは思ってるんですけど、今はSNSとかも使って、もっと知名度を上げて、実際に来てもらって、好きになってもらって。ファンの方を地道に増やしていけたらと思ってます。
個人としてはアイドルが好きでこの世界に入ったので、アイドルを極めたいっていうのが一番です。常に今日の自分より明日の自分を良くしてたいし、今までいなかったアイドルになりたいなってずっと思ってます。
――地頭江さんはいかがでしょうか?
地頭江 個人としてもHKT48としても、このシングルの期間で次のセンターを見つけたいですね。
いぶくるが最近はセンターに立ってくれたり、6期生が選抜に5人入ったり、後輩が先頭に立つことが多くて。私やあきちゃんが、「私たちがいるから好きなようにやっていいよ」って。そうやって見守っているのがすごい居心地良くて。自分がというより、「このコにこの曲をやってほしい」とか、「このコとこのコでこれを歌ってほしい」みたいなのが叶うのを見てるのが楽しいなって。
――一歩下がって見守るという。
地頭江 もちろんファンの方に勘違いしてほしくなくて。今回センターになれたのは本当に嬉しくて、これで私の存在意義も示せたし、認めてもらえたなって。私もしばらく選抜に入れなかった時期もあったし、でも頑張ればセンターに立てるんだって、後輩が思ってくれたらいいなって。
そして、私のシングル期間で「センターに立ってもおかしくないよね?」ってコが生まれてほしい。私が卒業したらこの曲は誰がセンターに立つんだろうって考えるのが楽しいし、たまたまかもしれないですけど、曲名が人を連想させやすいじゃないですか。「あのコ、"ザ・半袖天使"じゃない?」とか、ファンの方が思ったりとか。そういうコが生まれてくるのが楽しみです。
地頭江音々(ぢとうえ・ねね)
2000年9月27日生まれ 宮崎県出身
HKT48 4期生
公式X【@nenechan0927】
公式Instagram【@jitoe_nene】
江口心々華(えぐち・ここは)
2007年4月24日生まれ 長崎県出身
HKT48 6期生
公式X【@cocoha_egu424】
公式Instagram【@coco_chan0424】
梁瀬鈴雅(やなせ・れいあ)
2006年6月29日生まれ 神奈川県出身
HKT48 6期生
公式X【@reia_hkt48】
公式Instagram【@reia.y.629】
取材・文/関根弘康 撮影/白木淳也