峰平朔良(24)が26日、東京・池袋シネマ・ロサで行われた主演映画「架空書影。」(長谷川朋史監督)初日舞台あいさつで、新型コロナウイルスに感染し、テレビ電話を通じて舞台あいさつに参加した長谷川朋史監督に、感謝のメッセージを送り、涙ぐんだ。
「架空書影。」は、国内8つの映画祭で入選、受賞した短編映画「書架の物語」と「埋めてくる」を長編映画化。架空の小説を題材に、第1話「書架の物語」は未来から来たと、うそぶく少女・千住ツムギの出会いと別れ、第2話「埋めてくる」では有名作家のゴーストライター・戌井マリが直面する危機をシニカルに描き、ツムギとマリを峰平が演じた。峰平は「監督の策略で、1つの作品になると教えられていなくて。1つ、1つ、役としては切り離してお芝居した」と長編になることを知らなかったと振り返った。
それでも、舞台あいさつの最後には、長谷川監督にお礼を言った。「出会いって、長谷川さんが役者として出ていた違う作品の舞台あいさつだった。『峰平さんを、絶対に僕の映画に出すからね』と、いきなり言われて『この、おっさん何なんだ? 何。言ってるんだろう?』と」と言い、客席を笑わせた。その上で「本当に映画監督だった。オーディションに落ちると、私って必要とされていないから落ちるの? と、ずっとモヤモヤした気持ちになる。長谷川さんが『峰平さんで』と言ってくれたのが、うれしかった。ロサまで連れてきてくれると思わなかった」と感謝。「2年間、良い絆を築けた。私も愛を持って、この映画の主演として頑張りたい」と涙声で決意した。
長谷川監督は「峰平さんを初めて間近で見て、何で無名なの? チャンスだと思った。次の映画に出てもらうと言って、実現して良かった。出ている役者は、皆、メジャーになっていく人だと思うので、応援して下さい」と客席に呼びかけた。
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