「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第28回横浜流星主演の大河「べらぼう」の28話が7月27日放送。息子・意知を亡くした意次が“仇”である治済を前に、自らの想いを語るシーンに「迫力がケタ違い」などといった感想が集まるとともに、意知と政言の“手つなぎ”ツーショットも話題を呼んでいる。
日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた“江戸のメディア王”蔦屋重三郎=蔦重の波乱万丈な生涯を描く本作。吉原で育った蔦重が出版業で成功し日本橋に進出する一方、権勢を誇った田沼意次が米の不作と蝦夷地を巡る駆け引きのなかで、一橋治済に追い詰められていくストーリーが展開中だ。
絵師、戯作者、狂歌師から幕臣まで幅広い人脈を持つ蔦屋重三郎=蔦重を横浜が演じるほか、そんな蔦重に当初は敵意を感じていたが今は心からの夫婦となったていに橋本愛。蔦重に強い想いを抱くゆえ、ていに嫉妬心を抱く唐丸=喜多川歌麿に染谷将太。
幼いころ吉原に売られ田沼意知に一目ぼれ、身請けが決まった花魁・誰袖に福原遥。佐野政言に恨まれ斬りつけられてしまった田沼意知に宮沢氷魚。田沼家への劣等感が復讐心へと変わってしまった佐野政言に矢本悠馬。商業重視の政策で江戸を栄えさせたが、米の価格高騰で政治的に危機を迎える田沼意次に渡辺謙。“丈右衛門”と名乗っていた男に矢野聖人。家治の息子を殺め、今度は政言を使って意知を亡き者にしようとする一橋治済に生田斗真。嫡男・家基を失った過去を持つ十代将軍・徳川家治に眞島秀和といったキャストが出演。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
政言に斬りつけられた意知が亡くなる。蔦重が葬儀の列を見ていると誰袖の姿を見つける。その直後、大工の格好をした“丈右衛門を名乗っていた男”が意次の駕籠に「天罰だ」と石を投げつけ、それをきっかけに民衆が次々と投石。その後男が浪人の格好で佐野大明神の旗を寺に掲げているのを見た蔦重は意次のもとに出向き、意知の件で「裏で糸を引いている者がいるのでは」と進言する。意次は蔦重に“俺は仇を討つことにした”と手紙を送り、家治にも自らの想いを伝え治済と対峙する…というのが今回のストーリー。
意次の気迫に一瞬たじろぐ治済に対し“意知は自らの心の中にいる。二度と毒にも刃にも倒せぬ者となった。志となって生き続ける。志は無敵”と告げるシーンに「敵の撃ち方かっこよすぎんだろ」「かっけー!田沼様の敵討ちの仕方かっけー!!」「今週の田沼様(渡辺謙さん)迫力がケタ違いでした」などといった感想多数。
また、番組の公式Xには意知役の宮沢と政言役の矢本のツーショットがポストされており、劇中と打って変わって仲良く“手つなぎ”で笑顔を見せる2人の姿に「この写真で救われました」「この絵を見てホッとした」「ドラマでもお二人仲良しだったらよかったのに」などといった反応も寄せられている。
【第29話あらすじ】
蔦重は政演が持ち込んだ手ぬぐいの絵を使い黄表紙を作りたいと戯作者たちに提案し、鶴屋は大当たりを条件に、京伝を貸すと申し出る…。
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」はNHK総合で毎週日曜20時〜(再放送は翌週土曜13時5分〜)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
(笠緒)