三原羽衣、『ファンタジア国際映画祭』で最優秀演技賞を受賞 キャリア初の長編映画主演での快挙に「本当に幸せでいっぱい」【独占コメントあり】

0

2025年07月29日 10:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

三原羽衣、『ファンタジア国際映画祭』で最優秀演技賞を受賞
 俳優の三原羽衣が主演を務める映画『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』が23日(現地時間)、カナダ・モントリオールで開催中の『第29回ファンタジア国際映画祭』にて、ワールドプレミア上映された。また主演の三原は、同映画祭の最高賞部門「Cheval Noir Competition」にて“Outstanding Performance(最優秀演技賞)”を受賞する快挙を達成。そんな三原がこのほど、ORICONNEWSに独占コメント&カットを寄せた。

【写真】映画祭で主要キャストらと笑顔を見せる三原羽衣

 ファンタジア国際映画祭は、ホラー、ファンタジー、SF、アニメーション、青春映画など“ジャンル映画”を中心に紹介する北米最大級の映画祭。日本作品の招待も多く、近年では『侍タイムスリッパー』(2023)が高評価を受けた。

 今回上映された『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』は、夢破れた元女優・シイナ(演:三原羽衣)が、ニューヨークで出会った売れないZ級ホラー映画監督・ジャックとともに“世界最低予算”の映画制作に挑みながら、自分自身と映画への愛を取り戻していく物語。“血まみれで、ちょっと泣けて笑える”独自のトーンが話題となり、映画祭の公式プログラムでも「ジム・ジャームッシュとトロマ作品の融合」と評された。

 会場には、上映前から多くの観客が詰めかけ、約600席の会場は満席に。観客の期待が高まる中、上映前には監督・キャストが登壇し、それぞれの思いを語った。

 監督の宇賀那健一氏は、「自分自身関係性の深いモントリオールで最新作が上映できることをとてもうれしく思います」とあいさつ。 主演の三原羽衣は「とても楽しい仲間たちとこの映画撮影出来て幸せでした。みんな大好き!!!」と笑顔で語り、会場を和ませた。 さらに共演の中川勝就(OWV)は流ちょうな英語で作品への思いを伝え、「メチャクチャ楽しかったです」と、撮影への深い愛情を表現した。

 上映が始まると、会場は本作のユニークなストーリーと感情の機微に引き込まれ、上映後には割れんばかりの拍手と歓声、そしてスタンディングオベーションが巻き起こった。

 また現地時間7月26日に行われたファンタジア国際映画祭の授賞式にて、主演の三原が、キャリア初の長編映画の主演として最優秀演技賞(Outstanding Performance)を受賞。海外批評サイトでは「シイナというキャラクターの心の揺れを誠実に、そして自然に演じきった」と評された。

 三原は2002年生まれ。兵庫県出身。SNS累計フォロワー数210万人超のトップインフルエンサーとして活動。第7回日本制服アワード グランプリ受賞やABEMA TV『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』に出演で話題になり、SNSの枠を飛び越え女優やモデルなどへと活動の幅を広げる。MBSドラマ『犬と屑』では初ヒロインを務め、その後も数多くのドラマや映画に出演し、2025年5月公開の映画『6人ぼっち』ではメインキャストとして出演。

■三原羽衣コメント

――最優秀演技賞を受賞を受けて

私がこのような賞を頂けるとは思っていなかったので、聞いた時は気持ちが追いつかず困惑していましたが、1日ほど経ちやっと実感が湧いてきました。今は、嬉しい気持ちでいっぱいです。 この作品は私の転機となったもので、私が演じたシイナと同じように演技に楽しさを失っている時期にクランクインしました。 初の海外ロケで、言語の壁が高く不安は大きかったのですが、作品同様に海外クルーたちに沢山の刺激をもらい、演じることの楽しさを思い出させてくれました。 大事なことを思い出させてくれた大切な作品で、こんな素晴らしい賞をとる事ができ、本当に幸せでいっぱいです。 この思いを糧に、これからも精進して参りたいと思います

――初のワールドプレミアへの参加はいかがだったでしょうか。

日本の映画館とは違って、声を出して笑ったり、拍手したり、観客の皆さんが本当に自由に楽しんでいる様子がとても新鮮でした。スクリーンの中の私の演技に、どんな反応をしてくれるんだろうって、ドキドキしながら客席を見ていたんですが――笑ってくれたり、息をのんだり、時には涙ぐむ姿も見えて…。その一つひとつの反応に、私の心も揺さぶられて、笑顔になったり、胸が締めつけられたり…。こんなにも観客と心がつながる瞬間があるんだと実感できて、本当に幸せな空間でした。

――今作の撮影で成長したと実感する点を踏まえ、今後の展望を聞かせてください。

この作品を撮影した当初、正直に言うと、自分自身の中で“演じることって何だろう?”と迷いがあって、楽しむ気持ちを少し見失っていたんです。でも、撮影の舞台だったニューヨークという初めての土地で、言葉も文化も違う環境の中、底抜けに明るくてエネルギッシュな仲間たちに囲まれて過ごすうちに、少しずつ心がほぐれていって。シイナという役を通して、忘れかけていた“演じることの純粋な楽しさ”を思い出すことができました。

作中でも描かれていますが、自分の作品をたくさんの方に観てもらうことはとても大切。でもそれ以上に、自分自身が心から楽しめているかが、やっぱり一番大事だと実感しました。だからこれから先も、“楽しい”という気持ちをモットーに、どんな現場でも自分らしく、前向きに挑戦していきたいです。そして、観てくださる方の心にも、少しでも明るいものを届けられるような俳優になりたいと思っています。」

――来年日本での公開も予定されています。見どころを教えてください。

本作は、ほぼ全キャスト、スタッフが外国人という異色の環境の中で撮影され、私にとっても初めて尽くしの挑戦でした。文化の違い、即興のように転がっていく現場。だからこそ、シイナが“自分を取り戻していく過程”は、私自身のリアルな感情と重なっています。

“血まみれで、ちょっと泣けて、笑える”この物語は、映画への愛と、自分自身を信じる力にあふれています。笑ったり、泣いたり、そして少し勇気をもらえる――そんな映画になっていると思います。日本公開でも、多くの方にこのちょっと不器用で愛おしい2人の挑戦を見届けていただけたらうれしいです。

    ランキングエンタメ

    ニュース設定