『のん Ribbon展 怪しくて、可愛いもの。−群れる−』開催 大阪・万博記念公園(吹田市)の国立民族学博物館(みんぱく)で、あす7月31日から『のん Ribbon展 怪しくて、可愛いもの。-群れる-』がスタートする。俳優・アーティスト、のんによる作品が展示される。
【写真】大阪みんぱく登場 のん&こけし灯篭 4月13日から開催されている『Study:大阪関西国際芸術祭 2025』後半に向けて、のんのインスタレーション作品展示を拡張。同館の創設50周年記念特別展「民具のミカタ博覧会―見つけて、みつめて、知恵の素」の協力事業の一環として、これまで1階エントランスで展示されてきた「背中に結んだリボン(こけし灯篭)」が、地下会場に広がる。
背中に赤いリボンを多層に纏った10体の新作を含む15体の「こけし灯篭」が黒い地下空間の中に並ぶ。「可愛くて、不気味」な、のんのリボンアートの世界を楽しむことができる。10月13日まで。
■のん コメント
――作品を通して、伝えたいメッセージ
「私は、リボンアートと題してリボンを使ったアートを何年も追及しているのですが、今回は『群れる』というサブタイトルを付けて展示を準備をしました。『群れる』というのは最近、私のなかでテーマになっていて、人間も動物も群れる行動をしますが、アートとしてつくられたものを群れさせるとどう見えるのかということを表現したくて、何か感じるものがあるかと思いつくりました」
――注目してほしいところ
「青森のお祭りで使う『こけし灯篭』を、職人さんとコラボレーションして新しく10体つくりました。今回は、夏の展示なので夏の花や果物をモチーフにしています。そして、大小さまざまな『真っ赤童(まっかわらし)』を219体展示しています。ikuno art stay 2023 non ribbon artで古民家に展示したときは、一室を埋め尽くすように配置して怪しさと可愛さを表現したのですが、今回は、埋め尽くすのではなく空間に凝縮させることで群れている様子が浮き上がるように展示しています」
――国立民族学博物館での展示について
「今回の作品は、国立民族学博物館にインスパイアされたもので、日本の民芸とコラボレーションしています。この展示を観たあと、もしくはその前に博物館の展示を観ていただくと世界観に浸っていただけるのではないか、と思っています」
「そして、『太陽の塔』は、生で見て本当に感動しました。 目に入ったら心が惹きつけられて、すっと通り過ぎることができない威力を放っていて、心臓に突き刺さりました。岡本太郎さんは、ちょっと不気味だけど、魅力的で不思議な力をもっているアーティストなので、好きです」