7月末に登場した「Ryzen Threadripper PRO 9000WXシリーズ」に引き続き、AMDからワークステーション向けの新CPU「Ryzen Threadripper 9000シリーズ」が売り出された。その反応やいかに……?
●反響はこれからですかね―― 売り場に並んだThreadripper 9000シリーズ
8月1日、Ryzen Threadripper 9000Xシリーズの販売が始まった。登場したのは3モデルで、主な仕様と価格は以下の通りだ。
・Ryzen Threadripper 9980X
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・コア/スレッド数:64基128スレッド(3.2GHz〜5.4GHz)
・TDP:350W
・実売価格:90万円超
Ryzen Threadripper 9970X
・コア/スレッド数:32基64スレッド(4GHz〜5.4GHz)
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・TDP:350W
・実売価格:45万3000円弱
Ryzen Threadripper 9960
・コア/スレッド数:24基48スレッド(4.2GHz〜5.4GHz)
・TDP:350W
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・実売価格27万円弱
1週間前に登場したRyzen Threadripper PRO 9000WXシリーズと同様に「Zen 5アーキテクチャ」を採用しており、UEFI(BIOS)アップデート済みのAMD TRX50チップセット搭載マザーボードに組み込める。AMDは「クリエイターやAI開発者、エンスージアスト向け」とアピールしている。
販売開始時の空気は静かで、注文が殺到するような状況ではない様子だった。パソコンSHOPアークは「価格が価格ですしね。ただ、気になっている人は少なからずいると思います」と語る。別のショップも「対応するための環境は、1年半前に登場した「Ryzen Threadripper 7000シリーズ」よりも整ってはいるので、一式で組もうという人もいそうです。バンバン売れたらいいですよね」と冷静に動向を見守っていた。
●24.5型/WQHD解像度でmini LED採用のディスプレイ「GR2532DML」が話題
ディスプレイで注目を集めていたのは、GRAPHT(グラフト)の24.5型ゲーミングディスプレイ「GR2532DML」だ。WQHD(2560×1440ピクセル)のFast IPS液晶を採用しており、実売価格は5万5000円前後となる。
本製品はバックライトに「QD-MiniLED」を搭載しており、リフレッシュレートは最大320Hz、応答速度は5ms(Gray to Gray)/1ms(オーバードライブ時)というスペックを備える。残像感やブレを自動検知して抑える「MPCS TECH技術」も組み込んでいる。
TSUKUMO eX.は「24型クラスだと、WQHD解像度のディスプレイは貴重です。27型クラスWQHD、24型級ならフルHD(1920×1080ピクセル)が相場ですから、置き場所に限界があって、それでも高解像度を求める人に刺さると思います」とプッシュしていた。
●CWTPからUSB PD対応マグネット式ケーブルが登場
アクセサリー類では、CWTPから充電とUSB 2.0データ転送に対応したUSBケーブル「はいすぴーどちゃーじけーぶる(PD100W)」が売り出されてた。実売価格は1800円弱だ。
このケーブルは片側がUSB Standard-Aキャップ付きのUSB Type-C(※1)で、もう片方がマグネット式で「micro USB」「USB Type-C」「Lightning」からプラグを選べる仕様となっている。USB PD(USB Power Delivery)に対応しており、USB Type-C同士の場合は最大100Wの出力で給電が可能だ。ケーブル長は約100mmとなる。
(※1)本来のUSB規格では、USB Type-CからUSB Standard-Aに変換するプラグは認められていない
入荷したオリオスペックは「USB PD対応で急速充電できるのが良いですね。USB Standard-Aにも対応するので、これ1本あればかなり多くの機器がつなげられます」と評価していた。
なお、同社からは6月に「magnetic脱着式USBケーブル」が実売900円前後で登場しているが、非マグネットの片側はUSB Standard-Aのみに対応しており、USB PDには対応していない。
●ZOTACからシングルファンの「GeForce RTX 5050」グラボが登場
グラフィックスカードでは、ZOTACから「GeForce RTX 5050」を搭載する「GAMING GeForce RTX 5050 SOLO」が登場した。実売価格は4万5000円前後だ。
本製品は、カード長を約164.5mmに抑えたショート基板タイプで、シングルファンで冷却する。厚みは2スロット分で、補助電源は8ピン×1だ。
入荷したTSUKUMO eX.は「コンパクトに最小限のゲーミングマシンを組みたいという人にいい選択肢となりそうです。当店で在庫している『GeForce RTX 4060カードの最安値と同価格である点も良いですね。限られた予算で自作する方の強い味方でしょう」と話していた。
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