
つい買ってしまうもの1位は「お菓子」、およそ4割が回答
株式会社ライズ・スクウェアの調査によると、コンビニ・スーパーで「つい無駄遣いしてしまうもの」の1位は「お菓子(38.6%)」という結果に。2位は「割引されている商品(24.4%)」、3位は「新商品(15.8%)」でした。ちょっとしたご褒美や気分転換のつもりでも、こうした支出が毎日続くと、月数万円、年換算では十数万円にのぼることもあります。
ちょっとした無駄遣いが、1年間で約13万円に!
「節約したい、でもカフェの新作ドリンクは飲みたい」──これは現代を生きる私たちの永遠のジレンマです。例えば、・休憩時間にコンビニで、コーヒー+お菓子で300円のプチご褒美
→平日20日利用すると、月6000円
→年間7万2000円
・週に2回のカフェ通いで、ドリンク1杯600円の気分転換
→月に8回利用すると、月4800円
→年間5万7600円
これらを合計すると、なんと年間で約13万円に!これはいわゆる「ラテマネー」と呼ばれる考え方です。日々の小さな出費が、長い目で見ると無視できない金額になっているというものです。
さらに、これだと財布は痩せても体重は膨らむ一方……。太ったなと思って今度はジムに通い始めれば、今度はジム代でさらに財布が痩せていく……まさに無駄遣いの無限ループです。
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無駄遣いを減らすにはどうすればいい?
この調査では、「無駄遣いを減らすために意識していること」も尋ねています。多くの人が実践している方法の中からピックアップして、筆者が特に効果的だと感じる3つの工夫を紹介します。◆買い物の回数を減らす
買い物の回数が増えるほど、食費も増える傾向があります。その理由は「ついで買い」や特売品に手が伸びるから。頻繁に行くほど無駄遣いが増えやすく、時間や交通費もかさみます。「今日は行かない」というルールを決めるだけで、家計はずいぶんスリムになりますよ。
◆買い物リストをつくる
目的が「牛乳だけ」だったのに、なぜか袋いっぱいになって帰宅──よくある話です。節約のコツは、数日分の献立を決め、週1〜2回のまとめ買い+買い物リストの活用です。リストがないと、スーパーは「誘惑のテーマパーク」に早変わり。ぜひ、買い物前にリストをつくる癖をつけましょう。
◆予算を決める
食費は、あらかじめ予算の上限を決めておくことが効果的です。「今月はあといくら使えるか」を意識することで、無駄な出費を自然と抑えられます。
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節約はガマンではなく、大切なことにお金を使うための選択肢
「1回500円のカフェ代」も月20回で1万円、年間にすれば12万円。これを10年続けたらなんと120万円! そのお金があれば、家族旅行や子どもの教育費、ちょっと贅沢な体験にも使えますよね。節約はガマンではなく、本当に大切なことにお金を使うための選択です。日々の小さな出費も、見方を変えれば未来の幸せにつながる力になります。ちょっと意識するだけで、お金も人生ももっと前向きに変えられますよ。
二宮 清子プロフィール
家計管理や節約を軸に、生活に寄り添った提案を行うファイナンシャル・プランナー。家庭科の教師としての勤務経験があり、赤字家計を脱出した自分の体験から、ユーザー目線でのアイデアを発信している。(文:二宮 清子(ファイナンシャルプランナー))
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