最高検などの合同庁舎=東京都千代田区 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、元参院議員大野泰正被告(66)と共に政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で東京地検特捜部に在宅起訴された元政策秘書岩田佳子被告(62)の取り調べについて、最高検が一部を「不適正」と認定していたことが26日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、担当したのは他の地検から応援で派遣された検事。取り調べは録音・録画(可視化)が実施されていたが、不適切な発言が問題視され、この検事は指導を受けたという。
両被告は大野被告の資金管理団体「泰士会」の2018〜22年分の収支報告書に、最大派閥だった「清和政策研究会」(旧安倍派)からの還流分計5154万円を記載しなかったとして昨年1月に在宅起訴された。9月10日に初公判が予定されている。