デビュー55周年を迎えた歌手安倍理津子(76)が26日、東京・浅草ビューホテルで「安倍理津子 2025 チャリティー Dinner Show」を開催した。能登半島地震救済支援、日本テレビ系「24時間テレビ48」応援イベントとして行われた。
東日本大震災の被災者支援など、20年以上続く恒例のチャリティーイベント。安倍は「本当は毎回、現地に行きたいのですが、状況が許さないことも多いので、これからも微力ですが、こうしたイベントを通して支援活動を続けていきたい」と話した。
ショーでは55周年記念曲「想い出は翼」や大ヒット曲「愛のきずな」などを披露。さらに「そんなヒロシに騙されて」(高田みづえ)「ダンシング・ヒーロー」(荻野目洋子)「六本木心中」(アン・ルイス)なども熱唱した。
ショーの中盤では、「キッスは目にして!」で知られるザ・ヴィーナスのボーカル、コニー(67)が特別ゲストとして出演した。同曲や「Stand By Me」(ベン・E・キング)などを熱唱すると、会場は一気にオールディーズの雰囲気となった。
安倍とは「Vacation」(弘田三枝子)「恋のバカンス」(ザ・ピーナッツ)を一緒に歌い、喝采を浴びた。コニーは「私は昨年45周年でした。先輩の安倍さんについていきます」と笑顔で話した。
|
|
安倍は70年8月1日に「愛のきずな」でデビュー。第12回日本レコード大賞で新人賞を受賞した。その後、橋幸夫(82)とデュエットした「今夜は離さない」(83年)も大ヒット。一時期、デュエットの女王と呼ばれたこともあった。
一方で、55年の間には低迷期もあった。改名を繰り返した。デビュー時の「安倍律子」から「安倍理津子」。再び「安倍律子」に戻し、その後「安倍里葎子」。そして現在の「安倍理津子」に戻した。
「より良くなりたいと、改名しました。でも『安倍』は変えなかった。安心の安と、何倍の倍。歌で安らかな気持ちを何倍にもできるんです。自分にとって『アベ・リツコ』はブランドと思っています」。
この日のチャリティー・ディナーショーには、満席のファンが訪れた。安倍は「これからも、まだまだ歌い続けて行きます」と誓っていた。【笹森文彦】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。